パイロットの家庭について質問です。

2013-06-24

はじめまして。
現在、23歳の大学4年生です。

今年、ANAの自社養成パイロットの試験を受ける予定です。
パイロットを目指す上で、今、僕が最も気になっているのは、身体検査でも学力検査でもありません。
パイロットと「家庭」の関わり方です。

パイロットのスケジュールは多忙かつ変則的です。
そんな中で、家庭を持っていらっしゃるパイロットの方は一体どのようにして、家庭との関係を維持しているのでしょうか?

例えば、子供の誕生日や年末年始やお盆といった、普通なら家族と過ごすはずの時間に傍にいることができなかったり、身内の有事の際にすぐに駆けつけることができないことだってあると思います。
それはパイロットの方自身だけではなく、その方のご家族にとっても辛いことだと思います。
特に奥様のご理解がなければ、本当に大変でしょう。

それでもパイロットを続けていらっしゃる方は、どのような心構えで日々の業務に取り組んでいるのでしょうか?
少々変わった質問で誠に申し訳ありませんが、お時間のある時にご回答していただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

By miyaさん

回答

miyaさん、ご質問ありがとうございます。
うーん、いい質問ですね。パイロットと家庭の関係について。

まあ僕の話は置いといて、一般的な話をしましょう。
まず答えやすいところから答えていきますが、miyaさんが想像しているほど過酷なものではないと思います。
まず身内の結婚式や、妻の出産時など事前にスケジュールが分かっているものに対しては有給で対応できます。
だいたい月末に次の月のフライトのスケジュールが出ますが、その前に「この日は休みたい」って日があれば有給を申請すればお休みをもらえます。
(もちろん、会社によって多少の差はあるかもしれませんが。)

ただ正月やお盆、ゴールデンウィークなどは休みを取りたい人が多いので、有給をとるのが難しくなります。
しかしそんなどこへ行っても混んでいる時期に休みを取るよりも、普通の人が働いている時に長い休みをとって家族で旅行に行く方が良いと僕などは思うので、特に不満はありません。

また身内の不幸などがあれば、突発休を申請します。

その場合、スタンバイしていたパイロットが自分の変わりに飛ぶことになります。
と、ここまではいいことばかり話しましたが、そう甘くもありません。

大変なのは、やはり子育てでしょう。

子供が幼稚園や小学生である間は土日には家族で過ごしたいものですが、パイロットはそうもいきません。
一度フライトに出てしまえば2,3日は家に帰らないなんてことが普通なので、子育てに関しては妻が多くを負担してくれることになります。

また家を出る時間や帰宅する時間もバラバラで、子供が寝付いた頃に帰宅することも多い。
そこをちゃんとお互いに理解した上で付き合っていかないといけないし、自分が休みの日には子供の世話を自分がするという気遣いは大事だと思います。

miyaさんも察しの通り、妻の理解が非常に大事です。そんな妻に対して感謝の心を持たないと、不幸な結果になってしまってからじゃ遅いですよね。

でもまあこんなことを言ってしまっては元も子もないのですが、実際のところは「みんななんとかやっている」という感じがします。
しかし持つべき心構えとしては、自分がいない間も子供の面倒を見てくれる妻にちゃんと感謝することだと思います。