パイロットの教える航空宇宙工学

一言に航空宇宙工学と言ってもその中で広い分野に枝分かれしている。
医学と言っても内科や外科や皮膚科に分かれているのと一緒だ。

冒頭の図を見てほしい。まず縦に3本の柱、材料力学と流体力学、熱力学がある。
そし ...

パイロットの教える航空宇宙工学

飛行機は何故飛ぶのだろうか?

例えばボーイングのトリプル7は、荷物をいっぱい積んで約300トンだ。
ゾウが一頭でだいたい5トンだから、ゾウ60頭が空を飛んでいることになる。
どこからそんな力がでてきるのか? ...

パイロットの教える航空宇宙工学

ここでは飛行機の設計思想についてのお話をしよう。

飛行機は基本的に、壊れた時のことを考えて設計されている。
エンジンが2つある飛行機は、一つのエンジンが壊れてももう一つで飛べるようになっているし、ギアを降ろす機構が ...

パイロットの教える航空宇宙工学

ここでは航空力学の基本、飛行機に働く4つの力について説明しよう。
まずは上の図を見てくれ。懐かしい図だろ、この図は基本なんだ、一瞬で書けるようにしてほしい。

まずは各力の説明をしておこう。

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パイロットの教える航空宇宙工学

ここでは航空機を設計する上で避けては通れないトレードオフの話をしよう。

まず、トレードオフって何のことか分かるかな?

『どっちかを取るともう片方を殺してしまう』っていう現象だ。
例えば経済の話では、収益 ...

パイロットの教える航空宇宙工学

飛行機はみんなが運転する車とは全然違った世界で運動している。それを数学的に説明しよう。飛行機を操縦する上では非常に大切なことだ。

自由度って言葉をしってるかな?理系の学生じゃなければ聞いたことがないかも知れないな。 ...

パイロットの教える航空宇宙工学

今日は飛行機のコントロールを司る3つの舵についての説明する。
必ず先に前回の記事:飛行機の自由度を読んでくれ。知識はつながっているぞ。

最後にロール、ヨウ、ピッチの話をしたよな。飛行機の三つの舵は、この三つの回転を ...

パイロットの教える航空宇宙工学

みんながよく誤解していることをここで正しておこう。飛行機ってどの方向に向かって進んでるかわかるかな?

よくある間違いは、『飛行機は、機首の方向に進んでいる』という勘違いだ。

みんながよく目にするのは離陸する時だ ...

パイロットの教える航空宇宙工学

では材料が出揃ったところでフライトを科学的に議論していこう。

この一連の記事で君は飛行機のコントロールを航空宇宙工学的に理解することができる。
ここからぐっと専門的になるが、気を張る必要はない。君が小学生であっても ...

パイロットの教える航空宇宙工学

本来、自然の摂理ってのは美しくできてる。美しい飛行機の方がよく飛ぶし、『不連続な現象』ってのはあまりないものだ。

でもごくまれに存在するこの不連続な現象が、大きな危険を呼ぶ。みんながよく知ってるブラックホール。これもその一 ...