過敏性腸症候群や既往歴は自社養成受験にマイナスになりますか?

突然のご連絡失礼いたします。

いつもブログを拝読しております。

本日はご相談があり投稿させていただきました。

長文になることご容赦ください。

現在私は社会人として働いております。

ただ働くなかでパイロットへの思いが再燃してきました。

私は幼少期から飛行機が大好きで「いつかはパイロットになりたい」と憧れを抱いておりました。

ただ就活時がコロナ禍ということもあり航空系の採用はすべてストップ、そのためパイロットになることは現実として考えられませんでした。

元々別に興味があった業界があり、現在働かせていただいております。現職にもやりがいを感じております。

ただ働くうちに「夢を叶えた人々」への憧れが強くなってきました。(経緯が長くなりますので割愛させていただきます)私はこれまでの人生で死ぬほどの努力をしたこともなく、いつも「あのとき頑張っていればな」と思うことばかりです。

よく考えれば幼少期からパイロットになりたければ大学在学時に航空大学校への受験をなぜ検討しなかったのか、またコロナといえども採用を行っていた会社があったので、そこに向けて全力で準備をしなかったのかと今になって後悔しています。

この件のみならず何事にも中途半端で、それなりに物事はこなせるけど何かに突き出ることはできない人生でした。

年齢的にも自社養成パイロットを目指せるのはこの1年がラストチャンスになります。(経済的な理由などもあり、今は自社養成パイロットでの入社を目指しています)

最後の1年、合格する確率ははるかに低いですがやるだけのことをやって人生の大一番を仕掛けようかと気持ちが傾いております。

努力だけで夢を掴めるほど甘いお仕事でないことも理解しているつもりですが「全力で準備をすればもしかするとチャンスがあるかもしれない、夢がかなうかもしれない」という微かな希望を抱いてしまっている自分もいます。

ただ懸念点が身体検査に関しましてです。私は数年前に「過敏性腸症候群」と診断されたことがございます。投薬などは行う必要はなく重症ではないのですが、お腹は弱いです。また過去に既往歴がございます。(現在は完治しており健康には問題ございません)調べるなかでパイロットの採用基準は総合力が問われるため、身体検査だけで判断されるものでもないと分かりました。それでも私の健康状態はマイナス評価になるかと思います。このような身体でも仮に面接評価などが突き出ていれば合格に近づく可能性はありますでしょうか。

もちろん会社は「好き」だけでは採用しれないことは社会人ですので十分に承知しています。

ただ私は飛行機が大好きです。今も暇さえあれば自分の頭上を飛んでいる航空機をアプリで調べて「★★行きか」とそこに搭乗している乗客一人一人の顔を思い浮かべ、パイロットの方は何をされているのかと想像しています。また壮大な空を飛ぶことができれば、どれだけ幸せかと操縦席からの景色を羨ましく感じます。

長くなってしまい申し訳ございません。

意思の弱い若輩者の私ですが、お手すきの際に回答いただけますと幸いです。

回答

ご質問ありがとうございます。また今年が最後のチャンスだというのに返事が遅れてしまいすみません。

受験が終わっていたならば、いい結果になっていることを祈ります。

質問の中にあるように『あの時頑張っていたならば』というのは僕も経験があるし、世の中のほとんどの人がそうでしょう。また時間が経てば経つほど自分は歳をとっていき、その選択を過去のものにしてしまいがちだと思います。

その中で調整する決意ができたのはそれだけで価値のあることだと思います。

さて、質問の要旨としては過去に過敏性腸症候群と診断されたことがあること。また他の(?)既往歴があるが自社養成パイロットの受験において合格の希望はあるかということですね。

過敏性腸症候群という病名は僕も初めて聞くもので、正確なことは申し上げられないのだけれど、一般的な話として参考にしていただければと思います。また過敏性腸症候群ももう完治しているのかな?それによっても変わるかもしれません。

まず過敏性腸症候群とは何か。ネットでざっと調べてみたところによるとこういう情報が出てきました。

過敏性腸症候群(IBS)過敏性腸症候群とは、特に消化器の疾患がないにも関わらず、腹痛と便秘、または下痢を慢性的に繰り返す病気です。腸管の運動が異常に亢進し、刺激への反応が過敏になることで引き起こされると考えられています。

お腹のドットコム

それでは航空身体検査マニュアルを確認しましょう。

腸の話だから、この辺になるのかと思います。

該当する可能性があるのは2-7の消化管良性疾患(食道・胃静脈瘤、瘢痕化していない胃・十二指腸潰瘍、寛解期以外の炎症性腸疾患等)あたりでしょうか。

しかし過敏性腸症候群がこれに該当して航空身体検査で不適合という判定になるのか、僕には判断がつきません。

しっかりと準備をしていくつもりであれば、航空身体検査の指定医に相談した方がいいと思います。

また既往歴については特に記述がないので、治療を行い完治することができれば安心かもしれません。

また他の既往歴についてですが、これはものによります。

例えば気胸については既往歴があるものは大臣判定となります。

最後に、大臣判定は別としてこれらをクリアーした上であれば、航空身体検査に適合するという判定を受けたのであれば採用に関して大きなマイナスはないのではないかと個人的に思います。

目の基準がギリギリとか、時と共に航空身体検査基準に適合しなくなる可能性があるという性質のものであれば合否の判断に絡むと思いますが、そういった懸念のないものであればあとは面接や適性面を重視して合否を選ぶと思います。

なので僕からのアドバイスとしてはまずは航空身体検査の指定医に相談すること。そこからかなーと思います。応援しています、頑張ってください。