航空大入学まで何をすればいいでしょうか?

私は、現在大学院1年生です。
今年の自社養成では不合格になりましたが、航空大学校に合格したので大学をやめて進学しようと思っています。
そのため、入学までにはかなり時間があるので何か勉強(資格など)をしようと思うのですが、何か「今やっておいた方がいい!」と思うことはありますか?
入学までには1年近く時間があるので、このパイロットになるのは難しい時代だからこそ、これからの時間を有意義に使いたいです。
by Sawaさん
回答
Sawaさん、ご質問ありがとうございます。
まずは、航空大学校合格おめでとうございます。僕も自社養成の合格通知を受けてから入社するまでの期間は本当に胸の躍るような日々だったことを思い出しました。私の場合は修士論文に追われていたので何か特別に準備をしたわけではないですが。
さて、『航空大に入学するまでの約一年間でやっておいた方がいいこと。』
以前にも似た質問に回答した覚えがありますが、その時の回答とは全く違う内容になっているかもしれません。それくらいのつもりで参考にして下さい。またSawaさんは大学院に在籍ということで、理工学部系なのかな?物理の基礎知識はすでにあるという前提でお話します。
僕からのアドバイスとして、以下の2つを挙げておきましょう。
一つ目は、『心身の健康を維持すること』
そんなの当たり前じゃないかって思われるかもしれないのですが、こういう言い方をしてみましょう。『自分の心身の健康をコントロールする術を身につけてほしい』
たぶん君は航空大の訓練で、今まで自分が感じたことのない程のストレスを受けると思います。決して脅しているわけではないですが、基礎訓練は非常に辛い。
そんな中で健康を維持することは、思いの他難しい。自分の同期で、鬱病になってしまった人もいます。ストレスから来る病気はみんなが知っているよりたくさんあります。
またストレスだけではありません。パイロットとして生きていく限り、これから先、一生航空身体検査はつきまといます。せっかくパイロットになってもこれで飛べなくなってしまった人もたくさんいます。
だから、この今の時間があるうちに、ジョギングの習慣をつけるとか、ジムに通ってみるとか、テニスなどスポーツを始めてみるというのは非常に有意義なことだと思います。
手段は何でもいいけど、自分の心と体のコンディションをうまくコントロールできれば、この先とても役に立つと思います。
二つ目は、英語です。
君の今の喜びに水を差すつもりは全くないのですが、ご存知の通り、航空大学校に入学できたからといって、パイロットになれるとは限らない。
航空大学校を無事卒業できたとしても、就職先が見つからない人もいます。
JALの例に見るように、パイロットになっても会社を去らなければならないかもしれない。
そんな中で、英語ができなければ日本のエアラインから仕事先を選ぶしかないが、英語がペラペラであれば、世界中のエアラインから就職先を選ぶことができる。
あるドバイのエアラインなんかでは、目玉が飛び出る程の高給がもらえる。
日本で飛びたいという人にとっても、今は外国からパイロットが入ってくる時代です。君がコーパイ席に座る時に、キャプテンはアメリカ人だなんてこともざらにある。そんな時に、言語の問題でコミュニケーションがとれなくては文字通り話にならない。
だから、英語を勉強してほしい。
僕からのアドバイスは以上です。堅いことを言いましたが、まずが最後の学生生活を楽しんで下さい。