どうしてそこまでパイロットになりたいのか?ということについて意見を下さい。
初めまして。いつも拝見させていただいております。
私は先日、某社の自社養成パイロット試験に応募しまして、最終面接で落ちてしまいました。
ダメだった理由は自分では分かっているつもりです。
むしろ問題はこれからどうしようということなのですが、他の内定先で別の将来を歩むのか、働きながらもう一度自社養成パイロットに挑戦するのか、もしくはお金を貯めて自費でのライセンス取得を目指すのか。
再びパイロットを目指すのだとすればリスキーな道を通らざるを得ませんが、そこまでしてなぜ自分はパイロットになりたいのか?ということを考えました。
そもそも、なぜ自分がパイロットになりたいのかと言うと、「なんとなくパイロットという職業に憧れていたし、なんとなく自分の手で空を飛んでみたいから」というのと、「パイロットという高い目標に向かって努力することを止めてしまったら自分が自分で無くなってしまうような気がしたから」でした。
なんとなく、とか、高い目標を掲げて努力したいから、とか、そういったことをそのまま面接で話しても「じゃあ他の仕事で高い目標掲げて頑張ってください」と思われて、通るはずが無いと思っていたので面接の際は多少脚色しましたが、就活用ではなく本心から言うとやはりそういう理由なのです。
実際に航空会社でパイロットをされている方の中には「昔からどうしてもパイロットになりたくて、そのための努力を積み、やりたいことが明確だった方」と、「今までパイロットなんて考えてもいなかったが、就活の際にたまたま興味を惹かれてパイロットを志した方」の二種類の方がいらっしゃるのではと思います。
前置きが長くなりましたが私の質問は以下の通りです。
「昔からどうしてもパイロットになりたくて、そのための努力を積み、やりたいことが明確だった方」は、具体的になぜパイロットになりたくて、またパイロットとなって何がしたくて努力を重ねて来たのか
ということです。
自分がもう一度パイロットへの道を志すとしたら今一度自分と向き合ってみなければならないと思っています。
最終的に出す結論が「やっぱりなんとなくパイロットに憧れているから」でも構わないとは思っています。しかし、これから人生を歩むにあたって、働いているうちになんとなく機会があったから自社養成を受けてみるとか、もしお金が貯まったら自費でライセンス取ろうかなとか、中途半端なことだけは嫌だなと思っています。
それを考えるためのヒントを管理人様に頂きたいと思っています。
日本語が分かり辛くて、また長文で申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願い致します。
By Lさん
回答
Lさん、ご質問ありがとうございます。
素直な思いを綴ってくれて嬉しく思います。君の思いにはとても共感できるし、その疑問も理解できます。
まずは質問に答えていきましょうか。
自分の例や、同期で昔からパイロットになりたかったやつの例を挙げていきます。
僕の場合は、大学での専攻が航空宇宙工学となったことが大きいですね。
飛行機の設計もしたし、実際に飛行機を見る機会も多くなりました。そんな中で飛行機を飛ばしてみたいと思うのは僕にとっては自然な流れでした。
次に友人の話ですが、やはり多いのは親がパイロットであったり、整備士であったりして、自分もパイロットになりたいと思う例です。
他には実家が空港の近くにあり、飛行機が好きになり、パイロットを目指したやつがいます。
他にもグライダーをやっていて空を飛びたいというモチベーションでパイロットになったやつ。
うーん、意外とあまり出て来ないものですね。
昔からパイロットになりたかった、とは違いますが、もともと船乗りになりたくて、大学の専攻では造船系をやっていて、就活するうちにパイロットの方がよくなったってやつがいましたが、それも非常に納得できる話だと思います。
でも多くの場合において、飛行機が好きだったことからパイロットを志望する人、空を飛ぶという行為からパイロットを志望する人、パイロットの生活をしてみたいという理由(これは親がパイロットでというもの当てはまるかもしれません)でパイロットを志望する人とに大別されるのではないかと思います。
ここからが僕の持論ですが、実際はそんなに単純じゃないと思います。
僕だって上のようなことを言ったけど、グッドラックを見てモチベーションが上がったし、パイロットの黒い制服を着て歩く姿がかっこいいと思ってたし、給料だって他の職種と比べればいいことも魅力でした。
頻繁に海外にだっていけるし、女の子にもきっとモテるんだろうなーって思っていました。
そんな挙げていけばキリがないくらいのことが絡み合ってパイロットに対するイメージができて、「俺はパイロットになりたい」と思うのでしょう。
それは、君が言う「なんとなくパイロットに憧れていた」というのと、大差がないかもしれません。
でも、強烈にそれを望むかどうかは、志望動機の正当性によらない部分も多いにあります。たとえつまらない理由でパイロットを目指し始めたとしても、ライバルと張り合っているうちに絶対に譲れないものになることはあるでしょう。
気どった言い方をするようですが、合理性も大事ですが、心の温度も立派な判断材料だと思います。
参考になったか、混乱させたかはわかりませんが、僕の考えはそんなところです。
とりあえず、試験はお疲れさま。これまで努力してきたのでしょう。しばらく休憩して、今後のことをゆっくり考えて下さい。