管理人はなぜパイロットになろうと思ったのですか?

いつもブログ読ませてもっらています。貴重なお話ありがとうございます。
今回は管理人者様が当時どう考えていたのか教えていただきたく、質問させてもらいました。よろしくお願いします。
どうしてパイロットになろうと思ったのですか。なぜたくさんの職種があるなかでパイロットではなくてはならなかったのか。(航空業界にはたくさんの仕事があるのに何故パイロットなのか)パイロットとしてどう社会に貢献できるのか。
私自身、パイロットを目指すにあたって、そのあたりを考えると、どうしてもなりたい気持ちはありますが、パイロットになりたい根本的な理由にどうしても憧れだったり、ずっと夢であったことが先に出てきてしまいます。
正直憧れで務まる職業ではないと思いますし、そういうふうに考える私は本当に甘いなと思います。ですが、本当になりたいと思ってます。今回の質問も人に聞くことではないとは思いますが、どうしても管理人者様の考えを参考として聞いてみたいです。
長くなりましたが、どうか回答お願いします。
By 某私立大学4年生さん
回答
某私立大学4年生さん、ご質問ありがとうございます。
どうしてパイロットになろうと思ったのか?
深く考えれば考えるほど難しい質問だと思います。
でも僕が思うに、パイロットになりたいというのに高尚な理由なんかないんじゃないかな?と思います。
例えば『日本の航空技術の発展に尽くしたい!』という理由で航空機メーカーに入る人がいます。
『貧しい国に融資してあげたい!』という理由で銀行に入る人がいます。
では、
『空を飛びたい!』
…なんか子供じみてますよね。君が言いたいのはそうことなんだと思うんですが、つまりは前者の2つは他者の為の欲求であるのに比べて、後者のパイロットになりたい理由は自分の為のものでしかない。
でもそれでいいんじゃないかなぁ?
『自分がパイロットになることで子供たちに夢を与えたい!』
どうも嘘くさいなぁ。(本気でそう思っている人がいたら失礼。大変立派なことです。)
では理屈はこれくらいにして、僕の話をしてみましょう。
僕がパイロットになりたいと思ったきっかけは、空を飛んでみたいと思ったからです。土台になっているのは好奇心でしょうね。
もともと宇宙とか空の話が大好きだったし、専攻も航空宇宙工学を選びました。
今の夢は宇宙飛行士になることです。(本気です。宇宙兄弟も読んでます。)
まあ飛びたいというなら自衛隊のパイロットでも、趣味で飛んでいてもいいわけだけど、その中でもエアラインのパイロットを志望した理由は、イメージがかっこいいだとか、いろんな国に行けるだとか、まあそんなとこです。あと、チャレンジングであることも自分のモチベーションとしてありました。(自衛隊のパイロットも超難関ですが。)
だからエアラインの仕事の中でもパイロットになることが目標だったし、パイロットとして社会にどう貢献できるかなんて考えたこともありませんでした。
そんなひとりよがりな動機だったのかもしれませんが、でも実際上に紹介したように『貧しい国に…』なんて言ってるエリート銀行マンには『だったらまずは青年海外協力隊にでも行けよ。』なんて言ってやりたくなります。
まあ自分が社会貢献について考えてなかったくせに人の美徳をつつくなんて子供みたいですが、ようは嘘くさい理由なら言わない方がいい。大層な大義名分なんかいらない。
いつも言っていますが、謙虚に、素直に、正直にあることです。
確かにパイロットというのは君が言うように憧れで務まるような仕事ではない。でも大層な志望理由で務まるものではもっとない。それが自分の人生を懸けてでも貢献したいような熱いものなら別ですが、訓練で折れそうになった自分を支えてくれるのは、理屈ではない。
それは自分が今まで培ってきた忍耐力だったり、知恵だったり、仲間だったりします。
回答は以上です。最後に、これは正解のないことです。だからこそ難しい。
でも自分が決めた答えには100%の自信を持って、試験に臨んで下さい。それが一番大事なことだと思います。