会社内での派閥について質問です。

最近このブログを見つけました。
とても参考になっています。
さて質問なのですが、エアラインパイロットは会社内でどこの出身(私立大学、航空大学、自社養成等)などで派閥はあるのでしょうか。
例えば、自社養成出身のパイロットは私立大学の航空操縦学科出身のパイロットを心の中で少し見下しているなど。
私立大学は費用面で壁があるので倍率が低く、自社養成や航空大学出身の方からすると(言い方が悪いかもしれませんが)「金を積めば入れる大学」などと思われていたりしないのでしょうか。
やはりどこの業界でも出身によって、特に同期の中では、順列をつけてしまうものなのでしょうか。
僕は私立大学の航空操縦学科に進学したいと思っており、パイロットになったあとそのようなことがないか少し気になったので質問させていただきました。
By カリブの舟乗りさん
回答
カリブの舟乗りさん、ご質問ありがとうございます。
今日は少し暖かいですね。この仕事をしていると、日常のお天気にも詳しくなります。
明日、明後日はあったかいから、ステイ先でジョギングでもしようかなと、運動着なんかを詰めたりするのは楽しいものです。
さて回答です。高校生なのに難しいことを考えていますね。
会社内の派閥ですか。もちろん会社にもよるとは思いますが、確かにあると思います。
まあ大手の航空会社はまだ上院部長など上の方はほとんど自社養成か航空大出身で(だと思います)、私立大卒の人が機長になり重要なポストにつくようになるのは年齢的にまだ先ですね。
ただ、他の航空会社なんかであれば、どこどこは〇〇系の人たちが強くて、、なんて話はよく聞きます。
また子会社であれば、その親会社のパイロットが出向に来ていることが多いので、それに組するものも派閥と言えるのかもしれません。
じゃあもっと近い目線で、私立大卒で上がった人たちと年齢的に近いパイロットが、彼らのことをどう見ているのか。
それは残念ながら、いろんな人がいると思います。
しかし確かに言えることは、この世界は実力がものを言います。
私立大卒であっても、自社養成や航空大出身の人よりも優秀であることを見せることができれば、他はそれを認めざるを得ないでしょう。その先に、今後は●●大の派閥なんてものができてくるかもしれません。
また僕自身はこの仕事において派閥なんてあんまり意味がないと考えています。
基本的にはパイロットは副操縦士から機長に上がるというキャリアで、そしてそれは僕の知る限りかなり公平に行われています。前に質問がありましたが、セニョリティというものに基づいて機長へのアップグレードトレーニングが行われます。
だから出身ソースで壁を作って行くのではなく、後輩は先輩を尊敬し素直に学ぶという真摯な姿勢が大事なのだと思います。逆に私立大卒の人も自社養成の後輩ができた時にはちゃんと教えてあげなければいけません。
そんなとこかな?参考にしてみてください。