国内線と国際線について質問です。

国内線と国際線はどちら方がやりがいがありますか?
あと、国内線のパイロットと国際線のパイロットの違いについて教えていただきたいです。
By superさん
回答
superさん、ご質問ありがとうございます。
国内線と国際線、どちらがやりがいがあるということはありませんが、パイロットの生活は大きく変わります。
例えば国内線を飛ぶ場合、例えば羽田空港から新千歳空港へ飛んで、新千歳から中部セントレアに飛んで、セントレアから那覇に飛んで、那覇で一泊する、みたいな生活で、次の日もまあ同じようなフライトです。そんな勤務を3日なり4日なり行って、1日か2日の休みをもらって、またフライトが始まります。国内線で夜を通して飛び続けることは日本国内では(たぶん)ないし、人の生活リズムに合った生活ができるので、そこは非常にいいと思います。時差もないしね。
また、一日に数回のフライトをするわけだから、それなりの経験を積むことができます。離着陸もたくさんできるので、技量の維持にはいいでしょう。
飛行時間としては1レグ1.5時間を一日に3レグやるとして、4.5時間/1日で、4日でだいたい20時間弱ですね。
近距離の国際線ならばまあ同じようなものです。
一方、大型機で成田空港からサンフランシスコなど、長距離をフライトする場合、成田を離陸してから10時間弱飛んで、サンフランシスコで1泊なり2泊して、次の日に成田にフライトして帰ってきます。帰りは偏西風に向かって飛ぶので行きよりも時間がかかって、11時間くらいでしょうか。その後、お休みに入ります。とても優雅ですね。
飛行時間としては合計20時間ちょっとですね、2レグだけですが、国内線を飛ぶのとあまり変わりません。
クルーズに入ってしまえば(天気がよければ)リラックスできるので、仕事量としては少ないのかもしれません。短いフライトと違って、燃料のマネジメントや代替空港の選定などは気をつかうでしょうが。
しかし、10時間のフライトです。交代要因がいるとはいえ、疲れはよくは取れないだろうし(僕は長距離を飛んだことがないので想像です)、夜通し飛んだりすると生活リズムに合わない分疲れるし、体に疲労がたまってくるといいます。また着いてから時差ぼけに苦しみます。
身体的にはこっちの方が辛そうに思えます。
事実、どっちも飛んだことがある機長に話を聞いてみることは多いですが、長距離は辛いよと言う方のほうが多いと思います。
まあ自分がどういう生活を望むかというとこですが、両方とも経験するのがいいのかなと思います。
大型機だと長距離国際線も飛ぶし、国内の幹線も飛びます。
そんなところでしょうか。昔は世界一周フライトとかもあったし、もうちょっと今よりスケジュールが優しかったと聞きますが、今はそれほどいいものではないかもしれません。