MPLにおける転職について質問です。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
私は現在、パイロットになることを夢見る大学三年生です。今回、気が早い話ですが少し気になったので転職に関しての質問があります。
今、ANAとJALの自社養成はMPLで行われていると思うのですが、MPLでライセンスを取得した場合、他の会社に転職することが出来ないのでしょうか。
また、転職できないとすれば今後待遇が悪くなっていくと考えられるでしょうか。
もちろんどんな方法でもパイロットになれるのであればいいと今は思っています。しかし、長いキャリアの中で会社を一度やめなくてはならなかったり、海外に住むこともあるかもしれません。そう考えると、自社よりも航空大学校や大学、自費などで取得する方がライセンスの価値は高いのでしょうか。考えをお聞かせ下さい。
By Tパイロットさん
回答
Tパイロットさん、ご質問ありがとうございます。
もう新年となってしまいましたが、働き出すと月日が過ぎるのがとても早く感じます。
毎日がルーティーンとなっていってしまうからでしょうか。年をとっても、何か趣味を持つなり、変化のある生活を送りたいものです。
回答ですが、MPLライセンスを取得した場合でも、他社に転職は可能だと思います。
航空法により事業用操縦士(CPL)、准定期運送用操縦士(MPL)、定期運送用操縦士(ATPL)の別にできることの範囲が限定されていて、その違いはあれど、会社によって縛られるものではありません。
まだ制度が新しいし、大手航空会社しか採用していない方式であるため、現状では航空会社の副操縦士の募集要項に「CPLを保持していること」となっていることが多いと思いますが、今後はそこにMPLも入っていくだろうと思います。
また、同じライセンスであれば、その価値に違いはありません。もちろん、CPLとMPLと比べればCPLの方が汎用性が高いライセンスであると言えますが、ATPL(機長になるのに必要な資格です)まで取得すれば同じです。
またエアラインパイロットの仕事にしかしないのであれば、CPLでもMPLでも同じですね。
参考に、wikipediaですが、この「業務範囲」のところをCPL、MPL、ATPLと確認してみてください。
wikipedia:准定期運送用操縦士