絶対に自分を普通だと思うな

2011-04-13

もし君が自分をそんな風に思っているのなら、まずはその考えを叩き潰さないといけないな。

パイロットになろうなんてやつは基本的に自分は特別だと思い込んでるもんだけど、それくらいの厚かましさは必要だと思う。

前も言ったけど、パイロットの訓練はできないから始まるからだ。
パイロットの訓練は基本的にできない点を指摘され続けるだけで、褒められることはない。
「なんでこいつにできて俺にできねぇんだ」って思うことがいっぱいあるよ。

そんな中で「僕は普通だから…」なんて言ってるやつと、「この俺にできないわけあるか!」って思えるやつじゃその後の伸びの違いは一目瞭然だよな。

それと忘れちゃいけない、その前に採用試験に通らないといけない。

知ってるだろうが狭き門だよ。すごいライバルがいっぱいいる。
その中で面接官に『こいつが欲しい』って思わせなきゃいけない。少なくとも、『こいつなんかいいな』って思わせたい。

普通なやつなんか記憶にも残らない。

まあ多いケースは後者だろうな。『こいつなんかいいな』で残っていって、最終面接で『こいつならまあ大丈夫だろう』で合格する。

めちゃくちゃすごい奴になるのは難しいけど、これならまだいけそうか?

でも自分が特別だと口で言ってもだめなんだ。当たり前だけど。
君が語る「自己PR」や、「学生時代頑張ったこと」「趣味」なんかで面接官に、『こいつなんかいいな』って思わせないといけない。

「普通の大学生で、バイトはなんとなく居酒屋で働いて、趣味はサークルでサッカーやってます。」

それじゃ話にならないよな。たまに普通のことを話してても『こいつなんかいいな』って思う人もいるけど、それは稀だ。

でもそんなもんだよな。天才なんてそんなにいないし、めちゃくちゃすごい経験をしてる人もほんの一部だ。
でも覚えていてほしいのは、天才じゃなくてもいいし、すごい奴じゃなくてもいいんだ。

普通の人間でも、特別な人間になれる方法がある。

自分の好きなことをめいっぱいの情熱をかけてやることだ。

日本を代表するアイドルグループも歌ってたけど、ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンになればいいんだ。
でもそれも簡単なことじゃないのは分かってると思う。

周りに流されてなんとなく日々を過ごすのではなく、親や先生に言われたことを努力するのではなく、世間的になんか良さそうなことに時間を費やすのではなく、自分が、自分自身が面白いと思えることを一生懸命にやってみる。

それはどんなことでもいいと思う。
スポーツでもいいし、興味ある学問でもいいし、趣味と呼べるほどのことでもいい。

どんなことであっても、君の心からの興味であれば、そこには君だけの物語があると思う。
興味を持ったきっかけから、どのように時間を費やしたか。どんなことに苦労し、どんな工夫をしたのか。
どんな失敗をして、そこから自分が何を学んだのか。それらの経験が、自分をどう変えたのか。

それは君だけの特別な経験であり、他の人に真似できない個性になり、強みになる。

また、経験を積むだけでもダメで、それを相手に伝える訓練をしなくちゃいけない。

情熱を持ってやってることを情熱を持って話したら、聞いてる方はそれに興味がなくっても『面白そうだなぁ』って思うし、少なくとも『こいつは本当にやりたいことやってきたんだなぁ』と、気持ちのいい気分にさせられる。

でも、伝えられなきゃ、どれだけの思いを持っていても、特別な経験をしてきても、他人にはそれが分からない。

だから、同期や友人、家族、誰でもいいけど、話す練習をさせてもらえ。鏡で練習してもいいけど、最終的には人を相手にしないとダメだ。それでその人が君の話を面白いと言ってくれれば、面接官も面白いと思ってくれるはずだ。

面接の練習というより、自分の話に相手を引き込む練習をするんだ。

また就活攻略本に書いていることには注意してほしい。
「結論を先にもってきて、次にその理由を3つくらい挙げる。さらには例を用いて説得力をもたせる。」

それは相手に情報を整理して伝えるのには有効だけど、熱意を伝えるには向いてない。
そんな話し方をしたら、君は間違いなく面白くない話し方をしてしまう。

面接は業務連絡じゃない。

「面接の応え方で企業は論理力を見ています。だから、三段論法などを用いて…」
これもおいおいって感じだよな。

聞きたいことをロジカルに伝えるのは大切な能力だけど、そんなレベルの低いことをパイロットの面接で見てるとは思えない。「こいつがほしい」って思わせたいんだ。

よく言われるけど、就活って恋愛に似てる。意中の相手に、「この人かっこいい」って思わせないといけないんだよな。そこでロジカルに話をする人がいるかな。

「僕はあなたにふさわしい。なぜなら…」って口説いてるのと一緒だ。

それよりも、「実は俺今超はまってることがあってさ、世界に激震を与えてやろうと思ってんだよ。まさに国境のない世界を作ろうと思ってる。キーになるのは、言語さ。世界で統一言語を作ってやればすごい便利な世界になると思わない?この前もインドに行ってきたんだけど、あ、あれ知ってる?インドのガンジス川って…」

って、全然ロジカルじゃなくてもすっげえ面白そうに話してるやつの方が好感が持てないかな?

就活も一緒だと思う。

面接とは違いますっていうかもしれないけど、面接官も人なんだ。魅力的な人間に高得点をつける。魅力的って何かもういいよな。「あ、こいつなんかいいな」って感覚だよ。

かなり脱線したけど、自分を普通だと思ってはいけないこと、興味のあることを一生懸命やること、そして、それを伝える技術が必要であること。

これを覚えておいて、実践してほしい。