パイロットは割り振られた機体しか操縦できないのか質問です。

エアラインパイロットの方に質問です!
副操縦士になる時、機体を割り振られる?と聞いたのですが、本当ですか?
例えば、B-787に割り振られたらその機体しか操縦できないとゆーことですか?
By レモンさん
回答
レモンさん、ご質問ありがとうございます。
パイロットは会社に指定された機種しか操縦できないのかという質問ですが、基本的にはその通りです。
普通の感覚ではびっくりしてしまうかもしれませんが、飛行機は機種によってその免許が異なります。
正確には、航空法によってライセンスごとにどの飛行機を操縦していいのか詳細に限定されていて、セスナなどの小型のエンジンが一つしかついていない飛行機、小型ながら2つ以上のエンジンがついている飛行機、また旅行する時に目にするような大型の飛行機はその機種に限定した免許が必要になります。
これはその飛行機によってパイロットに求められるスキルが異なるからで、例えば単発機であればエンジンが故障したら即滑空機の状態になり、それでも安全な場所に着陸するスキルが求められるし、双発機であれば片方のエンジンが故障した場合に非対称推力のまま飛行機をコントロールするスキルが必要とされます。
またエアラインで使われるようなハイテク機ではその型式によって電気系統やフライトコントロール、スイッチの場所や操縦桿の形まで違ってくるので、個別にライセンスが必要となります。
そのためいろんな機種を保有している大手航空会社では、どの機種を担当してもらうかは会社に指定されます。しかしずっとその機種に乗務し続けるということはなく、数年から十年単位で担当する機種を変更します。
これも会社からの指示で行うので、パイロット個人の希望が通る可能性は低いのかなと思います。
一方、海外の航空会社では年功序列でパイロット自身が行きたい機種にリクエストして機種移行するのが一般的なようです。
機種によって操縦性なども異なるし、路線も異なるのでパイロットとしてはどの機種の担当になるかはかなり興味のあるところなのですが、そこはなかなか思い通りにいかないものだと思います。
以上、参考になったかな?
またなんでも質問してください。