人間性と学生生活について質問です。
こんばんは。はじめて質問させていただく、Y.H.という者です。
最初に少し自己紹介をさせていただきますと、私は、今春、大学1回生となったのですが、正直、これまで、将来の職業というものを真剣に考えたことがなく、学部もなんとなく選択肢の幅の広そうな経済学部を最終的に選びました。
受験勉強が終わり、最近は将来の進路を真剣に考えるようになり、「パイロット」という職業に興味を持ち始めました。もともと、航空には関心があったのですが、それを進路にしようと考え始めたのはこれが初めてです。
このサイトは、私のような者にとっては大変面白く、真剣に読ませていただいております。健康や学力は最低条件で、パイロットになれるかどうかは、その人の人間的な器の大きさによる、というのが管理人さんのお考えだと思います。
これから、学生生活を送っていく身として、管理人さんが器の大きな人間になるためにどのような学生生活を送ってこられたのかに大変関心があります。
学業、部活、サークル、バイト、友情、恋愛など、学生生活には様々な側面がありますが、管理人さんがどのように過ごしてこられたのか、大変興味深く感じております。
また、管理人さんは学部卒の時は採用試験に不合格となり、大学院卒の時に合格された、ということですが、それらは何が違ったのか、その間、何において成長したのか、お感じになっていることをお教えいただければ幸いでございます。
いきなり、ぶしつけな質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
By Y. Hさん
回答
Y. Hさん 、ご質問ありがとうございます。
いつも読んでくれているようで嬉しく思います。
ずいぶん答えにくい質問ですね、自分のことはなかなか客観視して言いづらいですが、何がプラスに働いたのか考えてみたいと思います。
まず、大前提として、こう言ってしまっては元も子もないのですが、自社養成なんてたかだか就職活動に過ぎません。この試験に受かったからといってその人の器が大きいことが証明されるわけでもないし(ただ面接官に好感をもたれたに過ぎません)、パイロットとして優秀であるわけでもありません。
さらに、評価を数値化できる筆記試験や適性試験(?)を別にして、面接なんてよくわからないものです。器の大きい人は合格する可能性が高いでしょう。でも、緊張してうまく話せなかったり、面接官との相性がよくなければ彼の良さは全く発揮されることなく終わるでしょう。
その上で分析してみると、学部卒の時と院卒の時で違ったのは「余裕」かなと思います。
まあはっきり言って、内面なんてたいして変わってないと思います。しかしまあ少なくとも二年分は外の世界のことを知り、自分のことを知り、僕の場合は大学院を変えたので、新たな人達と知り合い、その関係性の中での自分を考えたりもして、自分のことを少しは客観的に見れるようになったとは思います。また自分の置かれている状況も客観的に眺めてみれる。それから余裕が生まれるのか、余裕があるからそうなるのか、もう何の話をしているのか分からなくなってきました。
しかしその余裕って大事なんだと思います。
飛行機を操縦する上でもそうです。飛行機の操縦はそんなに難しいことはしていないはずなのですが、緊張してガチガチになっちゃうと本当に飛行機の動きもぐちゃぐちゃになります。ある機長に「家でソファの上からテレビのリモコンでテレビの戦局をするように飛行機を操縦しろ。」と言われたことがありますが、それくらいリラックスした方がいいフライトができます。
就職試験における面接やグループワーク、適性試験でもそうでしょう。
面接官のちょっと意地悪な質問に、ユーモアで返してやろうだとか、グループワークで前のめりになってしゃべりまくってる奴よりも、一歩引いて全体を見て発言できる奴の方が良くみえるし(他の職種では違うかもしれませんが)、まあとにかくリラックスして、頭を柔らかく使って話すことは実は非常に難しく、そして効果的です。
そりゃそうだよね、この試験に受かればパイロットになれるよ、なんて状況でリラックスできるって、それこそ器の大きさかもしれませんね。
また余裕を身につける手段っていうのも色々あると思います。いろんな経験をして場数を踏むとか、何かを頑張ってきて自分に自信が持てるとか、または生来の性格もあるでしょう。
長くなりそうな上にたいした話でもないので僕が学生時代にどうしたかは省いてしまいます。真似したって意味ないしね。
僕の好きな格言でこんな言葉があります。誰の言葉か知らないですが、高校時代に体育館に貼ってあったものです。
『師の跡を歩くな、師の求めたものを求めよ。』
回答はそんなとこです。
あくまでも1つの考えとして参考程度にしてほしいものですが、余裕を身につけるということを1つのキーワードとして覚えておくのもいいかもしれませんね。