大学パイロット養成コース編入について相談です。また学科試験のおすすめの参考書を教えて下さい。

2014-12-06

はじめまして。いつも拝見しております。

現在、25歳の社会人ですが、パイロットへの思いを諦められず、パイロット養成コースのある一般大学への編入を検討しております。(航空大、自社養成ともにダメでした)

その編入について質問させて頂きます。

各大学の編入制度には様々な種類があり、桜美林大学には2年次編入と3年次編入があります。3年次編入の受験資格の一つに「事業用操縦士の学科試験に合格または科目合格していること」という条件があります。

① 航空無線通信士の資格は取りましたが、自家用操縦士の学科すら勉強したことのない者が、事業用操縦士の学科試験の科目合格を市販の参考書の独学ですることは、パイロットの方からして、無謀なことなのでしょうか?

② もし、可能性があるのであれば、各科目のお勧めの参考書を教えて頂きたくお願い致します。

③ 宜しければ科目合格するための戦略・対策方法等のアドバイスを教えて頂けますでしょうか。

④ 独学で科目合格したとしても、しっかり授業で勉強した場合と比べ、操縦訓練の際に差が生まれてしまうのでしょうか。

やはり独学での科目合格がプロの目から見て厳しい様でしたら、2年次編入か他大学の編入(大学で学科も勉強)にしようかと考えております。

ご多用な中とは存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

By H.Oさん

回答

H.Oさん、ご質問ありがとうございます。
早速順番に答えていきましょう。
まずは①の事業用操縦士の学科試験に独学で
合格できるかですが、決して無謀なことではないと思います。あくまで僕の感覚としてですが。

事業用操縦士の学科試験は難しい試験ではありません。何割かの点数を取れば全員が受かる試験です。もちろん基礎的な学力や、文系理系などもあるので一概には言えないことですが。

科目が今までなじみのなかったようなものが多いので、一からの勉強になるため苦労するでしょうが、独学もあり得るでしょう。

②のお勧めの参考書ですが、正直、昔のことなのでよく覚えていませんが、なんとなく記憶を辿って調べてみました。広告のあったものはそれを貼っておきます。

まずはAIMJ。これは絶対必要だと思います。
どうせずっと使うものだから、隅々まで読んで、内容は暗記できなくても、どこに何が書いてあるかはわかるようになっておくといいと思います。
気象:

この新しい航空気象という本は詳しくなんでも載っているというイメージですが、独学でやるには難しいかもしれません。

一から始めるにはこっちの方がいいかも。

これは後になってから読みましたが、簡単に分かりやすく書いてあったと思います。

あとAIMJの気象の部分も超大事。

航空工学:

うーん、これは分かりません。
僕が使ったものではないですが、読むとすればこれかなーというものをあげておきます。

航空法規:
これも分かりません。とりあえずAIMJに書いてある部分は重要な部分です。
あとは適当に見つけたものを貼っておきますが、僕は読んでません。

航空通信:
これは要するにATCかな?
AIMJです。

空中航法:
これもよくわかりません。
③の合格するための戦略ですが、過去問をしっかりと解くことです。利用できる過去問は全て解いておくくらいのつもりがいいと思います。

過去問は公開されているようですが、学科試験スタディガイドを利用してもいいでしょう。これには回答も載っているのかな?

学科試験は同じ問題が何度も出てきます。
過去に出たことのある問題を外すのはもったいないですよね。

あとは、事業用操縦士の試験に限ったことではないですが、いい参考書を見つけたならばそれを繰り返し何度も読むことです。

おそらくAIMJなんて難しすぎて一回読んでくらいではほとんど理解できないと思います。

しかし、二回、三回と読んでいけばきっと分かってくるはずです。

④独学では操縦に差が出るかという質問ですが、僕は全く出ないと思います。

勉強したはずのことでも、実際に飛行機を飛ばしてみるとわからないことがたくさん出てきます。そこでまた勉強して、やっと使える知識となっていくのだと思います。

むしろ与えられるだけの勉強ではなく、自分で何を勉強しなければならないのかすらをも考えなければならない独学でやってきた人の方がうまく行くのではないかと思います。大変だとは思いますが。

以上です。

決して簡単ではないと思います。試験だけできればいいというものではなく、しっかりと理解していないとフライトで困ります。

勉強をとりあえず始めてみて、これは無理だなと思ったら大学でやるかっていう手もあるかもしれません。

頑張って下さい。