航空性中耳炎について質問です。
東海大の航空に入学が決まったものです。
ですが、私は飛行機に人生で4回しかのったことがなく、本当に憧れだけで入学を決めてしまいました。
最初に乗った時は風邪をひいて鼻がぐちゅぐちゅでのってしまったためいとも簡単に 航空性中耳炎になってしまって、激痛を経験しました。
3回目の際はやっと通常の体調で挑みましたが、耳が飛行機を降りて少しするまで抜けませんでした。
機内ではガムを食べたりぷっちょを食べたり、つばをのんだりいろいろしましたが、なかなか抜け切れませんでした。
このような感じで将来パイロットとして毎日何回も飛ぶことが出来るでしょうか・・・・。とても不安です。
管理人さんや周りの方はこの辺り、如何でしょうか?
By 檸檬さん
回答
檸檬さん、ご質問ありがとうございます。
まずは東海大合格、おめでとうございます。夢の入り口に立てて、本当に嬉しいと思います。
その気持ちを忘れないでいて下さい。
僕も飛行機の勉強をしていましたが、実際に飛行機に乗ったことは数回しかありませんでした。当時は飛行機のチケットは高かったので、学生の身分でほいほい乗れるものではありませんでした。
さて、航空性中耳炎についてですが、これはざっくり言うと耳の中の気圧と、外の気圧に差が生じてしまうことによって鼓膜が傷つくことによって起こります。
耳の中と外でイメージしてみて下さい。
地上では中も外も1気圧で、上空にあがるにつれて外の気圧が下がるので、耳の中の空気も抜けて、耳の中と外の気圧が同じになろうとします。耳の中の空気がうまく抜けないと、耳の中の気圧が高くなってしまいます。
逆に飛行機が降下する際には、外の気圧が上がっていくので、耳の中に空気が入って、中の気圧も上がります。で、地上についた時には外も中も同じ1気圧になるはずです。
しかし、どうやら人にもよりますが、耳は空気が出ていきやすいが、入ってきにくいようです。だから、降下時に外の気圧が耳の中に比べて高くなりなってしまい、地上に降りても耳の中の気圧は低いまま、ということが起こります。特に、風邪や花粉症などで粘膜が荒れているとそうなりやすいらしいです。
だから降下時に耳が痛くなる人が多い。
自分で書いておいてあれですが、分かりにくい説明ですね。
まあ要するに飛行機が上昇、降下すると気圧が変わるが、それに伴い耳に空気がちゃんと出入りしてくれないと耳が痛くなるということです。
だから最も直接的な解決法としては、「耳抜き」をしてやればいい。
耳抜きをやったことのある人は多いと思いますが、鼻をつまんで「フン!」ってやるあれです。
航空的には「バルサルバ法」という大層な名前までついています。検索してみて下さい。
すると半ば強制的に耳に空気が出入りするので、耳の中と外の気圧差が同じになり、航空性中耳炎を防げます。
実は僕も一度病み上がりにフライトをして、耳が痛くなって、次の便を交代してもらった苦い経験がありますが、その時かかった医師には、バルサルバは一気にやると逆に鼓膜を痛めるからよくないよと言われました。僕の場合はその経験から、少しずつ耳抜きをやるようにしています。
意識していれば、降下中にまだ痛みはなくとも、「ちょっと耳がつまってきたな」って分かります。その時に耳抜きをしてやって、また降下が進むにつれて耳がつまってきたらまた耳抜きをする。そんな風にちょくちょく耳抜きをするようにしています。それからは特段困ったことになったことはありません。正しい対処法なのかは分かりませんが。
僕の周りにもちょくちょく航空性中耳炎になってフライト停止になる人がいます。職業病というものでしょうか、仕方ないですね。
耳の構造の問題なので慣れればよくなるというものではないと思いますが、うまく対処する方法を学んでいくしかないと思います。
鼻がぐちゅぐちゅする時は点鼻薬をさすといいとも医師に言われました。ものによってはパイロットでも使用することができる点鼻薬があります。
以上ですが、過剰に不安になる必要はありません。
僕も花粉症なので普段から気を遣っていますが、うまく対応していけばいいものだと思います。