夢を諦める事への向き合い方について相談です。
春から社会人として全く別の業界で働きます。
しかし、夢を諦める自分とどう向き合えばいいかがわかりません。
状況としては、航空大学校・自社養成共に身体検査において同じ項目で不合格でした。眼科の先天的な分野で、生活に全く支障無く国の基準も満たしています。しかし、自社養成では最終段階での再検査で不合格となりました。
その後、自費や手術での再チャレンジも検討しました。しかし、一歩踏み出せない状況です。金銭的な面や手術の後遺症リスク、手術歴有りでの受験等の不安要素があるからです。
「パイロットを諦める」という現実・自分とどう向き合えばいいのでしょうか?幼少期から空と飛行機を見上げ続け、いつかなれると信じて生きてきました。現役のパイロットであり、パイロットになる者・去る者を見てきた管理人様にお考えやアドバイスを伺いたいです。
By MSKさん
回答
MSKさん、ご質問ありがとうございます。
そうでしたか、残念な結果でしたね。非常にくやしいことだと思います。
身体検査に関する部分だということですが、僕も君と同じように考えます。
手術の後遺症のリスク、手術歴ありで受験して受かるのか、それを考慮して今後のことは決めるべきだと思います。
それで、本題ですが、「パイロットを諦める」という現実・自分とどう向き合えばいいのか。
僕にもわかりませんが、まずは目の前のことに目を向けるべきでしょう。
君の場合はすでに新入社員として働き始めて、研修をしている頃でしょうか?
どうしようもなくて動けなくなっても、周りの世界、環境は動いていきます。どんな会社だって、そんなに甘くはないでしょう。新しい仕事を覚えないといけないし、新しい人間関係もあります。
もちろん、自分を外界から遮断して自分自身のことをよく考える時間を作ったり、休息期間を作るのも一つの手ではあると思います。しかし、それは本当にどうしようもなくなってしまってからでもいいと思います。
それで、やっと次の選択だと思います。
国の基準を満たしているのならば、手術をしないで自費でのライセンス取得という選択があり得ます。
もちろん、それも多くのリスクがあります。
しかし、君がとにかくも今の職場で一生懸命に働いて、自費ライセンスを考慮するならば貯金して、余裕ができてからさてどうしようかと考えていいと思います。
現段階でのパイロット受験がダメだったからという理由で自分に失望する必要は全くないし、自分はパイロットになんてそれほど興味なかったと無理やり思い込む必要もありません。
君のその悔しさ、辛さは君がそれだけ本気で夢を追いかけたということの証です。
むしろその自分を誇りに思うべきです。
「どう向き合うのか」と問われると、実際に僕はどう向き合ってもいいと思います。しかし、前に進むしかない。
実際に僕が訓練途中でエリミネートされた人を見てきた中でも、いろんな人がいます。もう連絡がつかなくなった人もいるし、他の職場で誇りを持って働いていて、同期の飲み会に参加する人もいます。
うまく言えませんが、まずは一生懸命パイロットを目指した自分に自信を持つべきだし、そのエネルギーをまずは今の仕事に注いでほしいし、落ち着いた時にまた自費ライセンス取得という道を選ぶのか、選択すればいいと思います。
以上です。他に思うことがあればなんでも相談して下さい。