自社養成受検における操縦経験の申告について質問です。

こんにちは。
いつも記事を見させていただいております。大変参考になっております。
さて、今回は自社養成受検時における操縦経験について相談があります。
大学院を修了し、その後、パイロット訓練機関で訓練していましたが、自家用操縦士相当のレベルのところで残念なら脱落しました。原因は管制指示違反による審査不合格です。体は問題ありません。操縦免許は保持しておらず、事業用操縦士の免許は保持していないので自社養成の応募条件は満たしております。
今は自社養成パイロットを含めて就職活動しています。自社養成パイロット受検で合格するために過去に訓練機関にいた経歴は話すべきか悩んでいます。
一度脱落していることと何十時間も飛んでいるのでその経験が自社養成の採用にあたってそれがかなり不利になるのではないかと不安で話すかどうか悩んでいます。
自社養成は操縦経験のない人を採りたいと思うので、過去の訓練の事は一切話さない方がよいのかもしれないと考えてしまいます。ただ万が一採用決定後に操縦経験があることがわかって取り消されることもあるのかもしれないと思うと言わないのは少し怖いとも思います。
特にシミュレータ選考で単発機等の操縦経験のアンケートがあるのですが、そこで記載すれば面接でも聞かますが、何も書かなければ話さなくて済む可能性もあります。あくまでアンケートだと思うので書かないのも手かもしれません。
ちなみに、訓練機関の同期は過去の事はマイナスに働くだろうから飛行経歴は話さない方が良いとアドバイスをくれています。
長文失礼しました。
自社養成受検において、過去の操縦経験を話すべきどうかご意見いただけると幸いです。
回答宜しくお願いします。
By Yuさん
回答
Yuさん、ご質問ありがとうございます。
回答が遅くなってしまい申し訳ありません、もう何かしらの結論は出されていると思いますが、同じような境遇の方もいると思うので、僕の考えを書きます。
君の気持ちはすごく共感できるし、自分だったらどうするだろう?と考えても、なかなか答えが出ません。書きながら考えていきたいと思います。
まず大前提ですが、経歴の詐称はやめた方がいいでしょう。バレなきゃいいって、思ってしまうことも人間ありますが、その後ずっと後ろ暗い思いをすることになります。
ただ、君の言うようにアンケートという話ならば書かなくても、不誠実だとは思いますが社会のルール違反ではないのかもしれません。
不誠実だろうがなんだろうが自分はパイロットになりたいという思いが僕にも就活当時はあったし、そう思ったとしても君を責めることはできません。
ここでは感情の話はやめて、どちらの選択が合格の可能性があがるのかをメインに考えたいと思います。
まず、操縦経験の話をしなかった場合、大学院終了後の経歴が空白になります。
どれくらいの期間かわかりませんが、準備期間も入れて仮に半年としましょうか。
準備すればどうにでも言い繕うことができるでしょうが、大学院まで行って、その後半年の期間があって自社養成試験を受けにきた受験生を、どうしてだろう?と普通の面接官は考えると思います。
また、知っての通りそもそも自社養成パイロット試験は難関です。
ストレートで東大を出ていても落ちる試験です。
僕の私見ですが、周りよりも歳をとっていても自社養成に受かりますが、それはそれだけの物がそのひとにあるからだと思います。
君の場合、自分の本当の話をせずにそれを伝えられるでしょうか?
自分で免許を取りにいくまでの熱意があり、そこで努力した上での結果なのであれば、何も恥じることはないし、またどうして不合格になってしまったのか、そのミスをしてしまったのかをしっかりと分析して、どうすれば絶対に同じことを繰り返さないのかをしっかりと考えられていれば、その経験も選考を行う上でマイナスにはならないんじゃないかと思います。
むしろ、そのプロセスはパイロットの訓練そのものだし、また副操縦士になった後もその繰り返しです。
面接において、君がそれがしっかりとできる人間だと分かって貰えれば、むしろプラスに捉われられるかもしれません。
可能性の話だし、実際に君のことを一番分かっているのは君なので正解は分かりません。
君の同期のアドバイスももっともだとも思うし、でもそれで合格する可能性が上がるのかというと、そうでもない気もします。
結局どっちがいいとは僕には言えませんが、以上のことを参考にもう一度よく考えてみてください。応援しています。