志望動機についての相談

2012-01-28

はじめまして。
私は現在パイロットを目指している大学3年生です。

今、志望動機について非常に悩んでいます。志望動機に関してはいくつかあります。もちろん正解が無いことは把握していますが、素直に私が憧れた理由を述べるのか、これまで行ってきた事からこういったことが将来できるという事を述べたほうが良いのか、アドバイスを頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。

by SEANさん

回答

SEANさん、ご質問ありがとうございます。もちろん、どんな質問でも大歓迎です。

面白いですね、僕も就職活動の時に全く同じ質問を先輩にしたことがあります。
その時に言われたのは、『当然、自分の熱い気持ちをぶつけて下さい』でした。

そういわれた時には『いや、僕が聞きたいのはそういうことじゃないんですけど…』って思った記憶があります。

SEANさんは大学3年生でしたね、ではもう少しテクニカルなことも述べておきましょう。

もちろん、素直に自分がパイロットに憧れた理由を述べればいい。でも、きっとその君がパイロットに憧れた理由を、面接官の人は何十回も、いろんな就活生から聞いている。

じゃあどうすればいいのか?これは単純に僕が人の話を聞くときに思うことなのですが、当たり障りのない模範回答的な志望動機ほど眠くなることはないと思います。

パイロットになりたい人なんか基本的にみんな頭もいいだろうし、就職試験対策なんかしっかりやってくる。そして、みんな同じような志望動機になる。

まあそれが悪いとことも言えないとは思います。また、だからといって奇抜なことを言ったところで嘘なら見透かされます。

だから、どんな志望動機でもいいから、それがOnly Oneになるようにして下さい。
まあそんなことを言っても意味がわからないだろうから、例を挙げてみます。今僕が適当に作った例ですよ。

『僕がパイロットになりたいと思った理由は、始めて飛行機に乗った時に感動したからです。それは小学生の頃に家族で旅行に行った時のことでした。それから飛行機とか、自動車とかの乗り物に興味を持ち、大学では工学部に入りました。そこで自動車や飛行機がどういう原理で動いているのかを学んできて、飛行機を飛ばすのがいかに難しいかを知りました。その知識をいかして、原理のわかるパイロットになりたいと思います。』

素晴らしい、模範回答だと思います。

では次

『 僕がパイロットになりたいと思った理由は、飛行機のラジコンを飛ばしていて、これに実際に乗りたいと思ったからです。中学生の頃からラジコンにはまってしまって、最初に買ったのは、TAMIYAという会社のスーパークルーザーっていう車のラジコンだったんですが、これを練習して地元の小さいレースなんかにも出場していました。スーパーマーケットの一角とかでやってるやつです。でもなかなか勝てなくて、車体を改造するようになりました。でもただ軽量化したり、モーターを強くしたりしてもなかなかうまく走らなかったんですよ。でもいじってるうちにある法則性が見えてきたんですよね。実は、重心の位置とモーターの力が重要な要素になっていて、その組み合わせが上手く行けばラジコンってとても速く走るようになるんですよ。それをつかんだ時は身震いしました。それで大学に入る頃にはもう機械にはまりこんでしまって、工学部を選びました。それで、出会ってしまったのが飛行機のラジコンだったんですよ…』

こちらはどうでしょうか?

おそらく君達が読んでいる就活本にはこんな解答例はあまりのっていないのではないでしょうか?志望動機なのにいきなりラジコンの話に入り込んじゃってるし、そもそも要点が見えてこない。また、ここから飛行機の話に行くわけですが、長い。『でも』って言葉が多い…などなど。

でも、僕だったらこの後者のような話が聞きたいと思います。

まあ僕の文章力の問題でそう感じない人は多いかもしれませんが、話の続きが聞きたくなりませんか?

それは何故か?それは後者の回答が、とても個人的な経験をもとに語られているからだと思います。

微妙だと思ってしまった方もいるかもしれませんが、一例です。ラジコンが速く走る改造なんて僕は全く知りませんよ。

でも、どちらの人もたいしてすごい経験をしたことがあるわけじゃないし、志望動機の強烈さもどっこいどっこいですよね。それが、話の切り口を変えるだけでこんなにも違いが出てしまう。

また、会社の雰囲気や当たる面接官によっても好みがあるでしょう。参考程度にして下さい。