採用試験における、学部時代と大学院時代の『差』についての質問です。

始めまして。
いつも楽しくブログ拝見させて頂いています。
私は今、大学院1年で来年の就職活動においてパイロットを目指す者です。
管理者様と同様、学部時代に自社養成パイロット不合格になりました。
そこで質問なんですが、管理者様自身、不合格だった学部時と、合格された大学院時とでは、どのような「違い」や「差」があったと思われていますか。
「差」に関して、意識面や考え方、適性面等についても触れながらご回答いただけると嬉しいです。
私は、自社養成パイロットを受けたいという気持ちの方が先行して大学院に進みました。
ご回答よろしくお願い致します。
by M7さん
回答
M7さん、ご質問ありがとうございます。
学部時代と院卒時の『僕自身の差』について。
非常に難しい質問ですね、そこまで自分自身について考えたことはなかったですが、できるだけ正直に考えてみましょう。意識面、考え方、適性も踏まえてですね。
まず簡単なところから行きましょう。適性については合格後に役員の方に言われたことがあります。このブログでも昔書いたことがあると思いますが、内定者懇親会みたいなところでこう言われました。
『君はあきらめない人間だからとったんだよ。』
適性ってのはほんとにその程度だと思います。そして今だからこそ言えますが、この『あきらめない』ってのは本当に大事なことで、同時に難しいことです。
プロのパイロットとしての要求は、基礎訓練の時から非常に厳しいものです。
本当に、四六時中フライトについて考えて、またイメージトレーニングなんかして実際のフライトに臨んでも、できないことがあります。
試験でもできないと、不合格。2度目の試験でまたできないと、パイロットへの夢は絶たれてしまいます。
想像に難くないと思いますが、そんな時の精神状態はひどいものです。
でも、そんな時でもあきらめない精神力を持っていることは、非常に大切なことです。
次に意識面、考え方について。
これもはっきりと変わったなぁと思うのは、『自分を自分以上に大きく見せなくていいや』って思えるようになったかなぁ。
学部時代はやはり若かったこともあって(院卒時でも充分若いですが)、「試験官に気に入られるにはなんて言ったらいいんだろうか」とか、「この質問にはなんて答えればいいんだろうか」とか考えてギラギラしていたと思いますが、院卒時にはもうちょっと、一歩ひいたところから、ありのままの自分で、何も誇張せず、むしろ自分を卑下して笑いをとってやろうぐらいの気持ちでいましたね。
採用試験だけの話ではなく、私生活においても。
飲み会の席なんかで自分の経験を武勇伝かのように語る人がいますが、それじゃ周りはついてこない。人間は常に謙虚でいるべきです。
まして採用試験においては相手は自分よりずっと経験も見識もある人です。見え透いた自慢話は嫌になりますよね。
また考え方としても、院卒時には「会社と学生は対等だ」と思っていました。
よく就職活動は恋愛にたとえられれますが、まさにその通りで、合格は勝ち取るものではなく、マッチングの結果です。
実際にそこまで割り切って就職活動に臨んでいれたわけではありませんが(どこも受からなかったら…ってやっぱりどうしても思っちゃいますよね)、相手と自分は対等だと思うことで、自分もリラックスした状態で試験を受けられたと思います。
そんなとこでしょうか?
決して適当な気持ちで面接に臨んだわけではありませんが、院卒時の自分の方が心に余裕があったと思います。
参考になったでしょうか?特にこれが正解とは言えないと思いますが、M7さんもぜひ自分らしさを大事にして、就職活動をしてみて下さい。