2010年 JALは何故潰れたのか?その3
この記事ではANAとJALの旅客数と売り上げの比較を行い、表題の結論へと向かう。
まずは国際線の比較を行う。
2005年から2008年の間はJALに乗っていた旅客がANAに流れたようにも見える。2008年から2009年にかけては両社とも売り上げ減となっているが、JALは50778百万円(7%)減、ANAは20500百万円(7%)減と等しい割合。
ちなみに国内線旅客の比較は
さらに国内線と国際線を足したもの
これを見ると少なくとも2008年から2009年にかけてはJAL ANA共に同じような割合で旅客数、売り上げが落ちているように見える。
これらから言えることは、『国内線も国際線も同様に罪だ』ということであろう。やはり①のテーマである利益率に焦点が当てられる。
以上、結論は、景気の減速(サブプライム危機に端を発するもの)にともない旅客数、売り上げが減少し、JALは事業費、人件費を無駄にしていたため巨額の赤字を出した。さらにそれを恐れた銀行が短期でしか貸してくれなくなって、短期負債が増えて、でもやっぱり赤字だからそれが返せなくなってごめんなさい。