理科とフライトに関する質問です。

はじめまして。 
 私は、現在、自衛隊のパイロット試験を受験中の者です。以前、こちらのサイトを見つけてから、毎日のように拝見させていただいております。こちらのサイトに出会うまでは、パイロットになるんだ!というモチベーションの維持が中々できず、苦労していました。しかし、その後は、パイロットとしてのものの考え方、必死で勉強している人が大勢いることなどをこちらのサイトで知り、自分の甘さを実感し、これではいけない。と思い、必死で勉強に取り組むことができています。 メールでのお礼は失礼ですが、心から感謝しております。本当にありがとうございます。そして、これからもお世話になりますので、どうぞよろしくお願い致します。 
勉強中に疑問に感じたことなどを何点か質問させてください。 
一点目は気象というより理科に関する質問かもしれません。 
なぜ、空気が上昇すると、気圧が下がり、温度が低下するのでしょうか? 
気圧が下がるというところまでは理解できるのですが、温度が低下する理由がよくわかりません。 
私の考えでは、周りの気圧が低くなると、上昇中の空気が膨張し、膨張する時にエネルギーを使うので温度が低下すると思っているのですが、私の理解は正しいでしょうか?初歩的な質問で申し訳ありません。 
  
二点目はフライトに関することです。 
私が自衛隊の面接を受けた時に、面接官からもし、あなたがパイロットが左右に乗るサイドバイサイドの飛行機と前後に乗るタンデムの飛行機を操縦することになった場合、何に気をつけるべきかという質問をされました。 
私は、サイドバイサイドではお互いの操作を十分把握できるので、相手が取った操作を自分の目で確認し、またマイクを使うなどして二重でチェックすることが大事だと思います。タンデムではお互いの操作を把握できないので、マイクを使って、「今はこの操作をした。」などと、相互に確認し合うことが大事だと思います。と答えました。 
私はこのように答えましたが、パイロットである管理者様でしたら、どのようにお答えしますか?管理者様のお考えをお聞きかせ願います。 
毎日、お忙しい日々を送られているとは思いますが、お時間のある時にでも、お答えいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
by ゆういちさん
回答
ゆういちさん、ご質問ありがとうございます。
返事が遅くなって申し訳ない。両方とも素晴らしい質問で、それに対する洞察も素晴らしく、回答の必要もないほどです。
また、このサイトがモチベーションになってくれて僕も本当に嬉しく思っています。
その声が僕にとってのモチベーションです。
では回答に入りましょう。
一つめは、なぜ空気が上昇すると温度が下がるのか?
全く君の考えで正しいです。
空気が上昇すると、(この空気の上昇にも様々な原因が考えられます。地形や熱射、低気圧など。これも面白いから、勉強してみて下さい。)周りの空気の圧力が低くなるため、その空気塊は膨張することになります。
膨張するということは、外の空気に対して仕事をすることになります。
おそらくゆういちさんは理系だと思うので、仕事の意味については省略します。
わからない人は調べてみて下さい。
仕事をするということはエネルギーを使うことに他ならないので、ゆういちさんのおっしゃる通り、温度が下がるわけです。
ここで一つ補足ですが、「断熱過程」となることが条件となっています。
断熱過程とは、この一連の過程において外部からの熱の出入りがないことを意味します。
次はタンデムの飛行機についてですが、僕はタンデムに乗ったことがないので正解は知りませんが、僕でも同じことを回答したと思います。
コックピットではクルー同士のコミュニケーションがとても大切なものになります。
そんな中でお互いの動き見えないタンデムであれば、自分が行ったことを口に出すことは大切なことだと思います。
話は変わりますが、確か宇宙飛行士の山崎さんが言っていたことですが、宇宙でも「今自分は何をした。」と口に出しながら作業をするようです。
さて、回答は以上となります。
受験はもう終了したのかな?いい結果だったことを祈ります。