管理人は学生時代何を1番楽しみましたか?

初めまして、僕は大学2年生です。
毎日記事を読ませていただいています。
僕は新聞や雑誌をパラパラめくって航空業界の気になった記事を読んでは切り抜いてファイリングしたりしているのですが、中でもJALの立川円さんやJEXの藤明里さんなど、現役パイロットの経験談が書かれた記事が好きで、数年前の記事もいまだ時折読んだりします。
パイロットになられた方のどの記事も、読みながらいつも思うことは、どの人も自信に満ちているということです。 特に読んでいて、”この人すごいな…”と。”こういう人が一緒に試験受けてたら絶対勝てない!”と思った方がいました。
その方は宮崎雄一郎さんという方で、JALで機長をやっている方なのですが、大学時代にやっていたことが記事に書かれていて、どれも自分には簡単にできないようなことばかりで顔面をパンチされたような気分になりました。(汗)
自分を特別にするために、自分の好きなことを情熱をもってやれと、管理人さんも仰っていましたね。
そこで一つ聞きたいことがあります。
管理人さんが学生時代、一番情熱をかけてやっていたことや一番楽しんでいたことを教えてください。
具体的にどんなことを、どんな風に楽しんでいたかなど、詳しく知りたいです。
現役パイロットの方に質問できるこの機会を大変うれしく思います。
すでに記事に書かれていたのを読み漏らしていたら申し訳ありません。
by Tatsuさん
回答
Tatsuさん、ご質問ありがとうございます。
管理人が学生時代一番情熱をかけてやっていたことは何か?
この手の質問はこっぱづかしいので答えづらいですが、せっかく質問してくれたことなので真剣に考えてみましょう。
僕が学生時代に一番頑張ったことは勉強です。
前にも書いたことがあったのか自分でも忘れてしまいましたが、全く地味な内容で申し訳なくすら思います。
環境がよかったのでしょう。また仲間にも恵まれたのだと思います。
工学部に入学し、また当時は今の大学のように申請できる授業数に制限がありませんでした。
そこで友人と共に大学の一、二年生時などは様々な学部の授業を受けにいっていたし、教職もとりました。
また三年生からは自分の専門である航空宇宙工学の科目が忙しくなってきました。
実験だとか、設計などの授業が始まって、自分にはそれが非常に面白かったのを覚えています。
先生に頼みに行って、教室を深夜も開放してもらいました。
私は大学の近くに下宿していましたが、近くに住んでいる学科の仲間で毎日朝方までテスト勉強をしたり、レポートを書いたり、実験や飛行機の設計を行いました。
さらに大学四年生から大学院生になるにかけては卒業研究が始まりますのでまた毎日勉強です。
さてそれのどこが楽しかったのかという質問に対しては、いやむしろ辛かったなと思います。
なんでもそうなんだと思いますが、好きなことをやっていても、やっているその瞬間はつらいものです。
しかしたまに勉強が一段落して飲みにいったり、行き詰まっていた研究が意外なところから先に進んだり、同じテーマの研究者と将来について話したりする瞬間がたまらなく楽しかったりします。
まあそんなとこにしておきますが、決して派手な学生生活ではありませんでした。(もちろん遊ぶ時は遊んできましたが。)
しかし私が思うに、継続した努力というものは何ものにも勝るものだと思います。
もちろん君が感銘を受けたパイロット達はものすごく華々しい経験をして、その結果としてパイロットに選ばれたのでしょう。
でも世の中にはもっとたくさんのパイロットがいます。彼らがみんなそんなスーパーマンみたいな人なのかというと、全くそんなことはない。
普通の人ばかりです。
そんな普通の人ばかりだけど、話してみると『なんかこの人いいな』とか、そう感じる人が多い。(あくまで僕個人の所感ですが。)
それは性格の良さだったり、意思の強さだったりするのだと思います。そしてそういった人の内面にかかわるものは、決して派手なだけの経験からは生まれてこない。
何年も続く忍耐の上に身に付くものだと思います。
だから君も他の人を見て焦る必要は全くない。
それよりも(すでにわかっているからこういう質問をくれたのだと思いますが)、自分の好きなことを見つけて、それを一生懸命やってほしい。
そしてそれは決して派手である必要はない。
もちろん人間だからライバルを見て『こいつにはかなわないなぁ』とか思うこともありますが、そんな時こそ自分の今やっていることを真剣にやるべきです。
頑張って下さい、応援しています。