JALは何故自社養成の募集を凍結しているのですか?
初歩的な質問で大変申し訳ありません。
なぜJALは自社養成の募集を凍結しているのですか??
またいつになったら凍結が解凍するのでしょうか??
凍結が解凍しない限りパイロットの道は狭いということでしょうか??
的を外している質問だったら回答してくださらなくても結構です。よろしくお願いします。
By 名無しの権兵衛さん
回答
ご質問ありがとうございます。決して的を外してなんかいませんよ、むしろ日本の航空業界の現状を知れるいい質問だと思います。
では早速回答に入りましょう。
JALが2010年の1月に会社更生法の適用を申請したのは知っていますよね?
要するに、倒産です。
そこから経営再建として、大規模なリストラが行われました。
簡単に言うと、儲かってなかった路線を廃止して、利益の出る路線だけを飛ばす。
(JALの悪い歴史として、無駄に空港を作った国に要請されて儲からない路線にもどんどん飛行機を飛ばしていました。)
次に人件費も削らなければなりません。
上の路線の撤退により今まで飛んでいた飛行機が飛ばなくなるわけですから、パイロットは余ります。
さらに法律上パイロットは月に100時間のフライトをすることができますが、JALでは月に50時間とかしか飛んでいないパイロットもいるという状況でした。
これをもっと稼働させれば、全体のパイロットの数を減らすことができ、人件費を減らせます。
JALでは55歳以上の機長、45歳以上の副操縦士等が早期退職のターゲットとなりました。
今まで会社のために働いてきた人を問答無用で解雇しようとするわけですから、本当に無情な話です。
本当に責任をとるべき人は責任をとったのか、はなはだ疑問です。
さて話を戻しましょう。
パイロットがそもそも多すぎた会社で、大規模なリストラを行いました。
また訓練中だったパイロットは、訓練を一時中断されてしましました。
また段階的に退職するはずだった定年間近のパイロットが一度に退職されたので、今後しばらくは定年となるパイロットがいません。
したがって新たにパイロットを雇わなくても、今会社にいるパイロットでしばらくは足りてしまうことになります。
それが現在JALが自社養成パイロットの採用を凍結している原因です。
やはりパイロットの訓練には莫大な費用がかかるため、無理に採用をするというわけにもいかないのでしょう。
しかしそうはいっても航空会社として若いパイロットを養成していかないといけませんので、どこかのタイミングで採用が再開されることでしょう。
やはり、JALの採用が凍結されている間はパイロットへの門がより狭くなってしまっていることは確かです。
だからこそ、しっかりと自分を作ってほしいと思います。