パイロットになってからの身体検査について質問です。

いつも楽しく拝見させていただいております。
副操縦士や機長に昇格後、年に1.2回定期的に身体検査があり基準値を満たせなくなってしまうと続けられなくなる、と耳にしました。
そこで質問です。
1.20代30代の若いパイロットでも(疲れなど一時的な理由から)再検査になることは割とあるのでしょうか。
2.仮に再検査となった場合でも、再検査ではOKが出るということは多いのでしょうか。
3.再検査でOKは出たとしても、若い頃から引っかかるような人は数年後にまた再検査になるなど、定年まで飛び続けることが難しい人が多いのでしょうか。
4.定年まで飛び続けることができるパイロットは何割くらいいると思われますか。
後ろ向きな質問ばかりで申し訳ございません。
身近にまだ若いパイロットですが、定期身体検査で再検査になるなどしている者がおり、とても気になっています。
定年までパイロットとして頑張りたいという本人を応援したく、何か出来ないかと考えている所です。
ご回答、どうぞ宜しくお願い致します。
By 名無しの権兵衛さん
回答
ご質問ありがとうございます。
身体検査は本当にいやなものです。僕も今月身体検査があります。
僕は食事はお肉や味の濃いものが好きなのですが、身体検査前はなるべく食べないように努めているし、お酒もほんの少量にします。好きな物が食べられないというのは、なかなかストレスのかかるものです。
質問に関してですが、順に答えて行きましょう。
①20代30代の若いパイロットでも(疲れなど一時的な理由から)再検査になることは割とあるのでしょうか。
→あると思います。僕自身は再検査になったことはないのですが、風邪をひいて、病み上がりに航空身体検査を受けて不整脈が出たことがありますし(幸い規定の範囲内でした)、血圧が少し高くてその場で測り直してもらったこともあります。また直接航空身体検査としてアウトにはなりませんが、コレステロール値も少し高くなっています。
同期にもγgtp値が高くてとか、血圧が高くてとかで一定期間乗務停止になった人もいます。
どんなに優秀な人でも、どんなに勉強熱心な人でも、身体検査にひっかかってしまってはどうしようもありません。本当に健康が一番です。
②仮に再検査となった場合でも、再検査ではOKが出るということは多いのでしょうか。
→僕の知る限り、再検査でOKというケースが多いです。
詳しくは知りませんが、何か怪しいもの(異常値など)が出た場合、それを精密に検査して、実際に悪いものが原因かどうかを判断するのかな?
③再検査でOKは出たとしても、若い頃から引っかかるような人は数年後にまた再検査になるなど、定年まで飛び続けることが難しい人が多いのでしょうか。
→これはものによると思います。
例えば最近の若い人でも多い、血圧が高いとか、コレステロールとか高い、とかの場合、薬を飲めば基準内にまですぐに下がることが多いといいます。薬を飲みだしてから数週間は飛べないという決まりがありますが。しかし、薬を飲みだすと、薬を飲み続けなければならない体になってしまいます。しかし、飛び続けることは可能です。
逆に完全に飛べなくなってしまうケースとしては、心臓のどこかが悪くなってしまったとか、頭のどこかに疾患ができてしまったというケースを耳にします。
しかし、デリケートな部分なのであまり人に聞くことができないので、詳しくはわかりません。
④定年まで飛び続けることができるパイロットは何割くらいいると思われますか。
→まだこの世界に入ってから10年やそこいらなので僕の感覚が正しいかはわかりませんが、60歳まで飛ぶとして、7-8割りくらいは飛び続けてるんじゃないかな?という気がします。
しかし今の航空法では67歳まで飛べます。ここまで飛べる人は半分いるのかなーってイメージです。
以上、いろいろ間違っているかもしれません。参考までに。