(続)人間とオートパイロットの違いについて管理人はどう考えていますか?

お礼 Re:将来的なパイロット職の雇用、人工知能との関わりについて意見を下さい。
返信が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
ご返信を拝読いたしました。
トルコ航空の事故事例や電気回路自体の機能停止の可能性など、私がいままで存じ上げなかった事柄を取り上げて下さり、ありがとうございました。
以下の文章は管理人様が私の文章を褒め、質問をして下さいと仰って頂いたため、私が普段思考していることをすべて書いてしまい、非常に長文になっています。
本来であれば消すべきものであり、また質問も哲学チックになってしまったため、面倒であれば読ま(返信し)ないでいただいて結構です。
また、管理人様は
≪オートパイロットとは正確にフライトをしてくれるけど、「もしかしたら自分は間違っているかもしれない」とは1mmも疑わない視野の狭い人のようなものです。≫
と仰っていますが、
これを踏まえて私の意見を申し上げますと、
例えば着陸する際、コンピューターは【このまま着陸作業を続行する】と【ゴーアラウンドする】という二つの選択肢を迫られたとき、それぞれのリスクを天秤にかけることができないと思います。それは現在のコンピューターは物事を数値化、計量化することでしか判断できず、それらのリスクは数値化することがとても難しいからです。仮に数値化できたとしてもそれらを単純に足し算するのか、あるいは特殊な方程式の解によってどちらかの判断を下すのか、非常に検討の余地のある問題だと考えられます。コンピューターが関わるリスクの数値化、足し算、特殊方程式などの問題の答えを見つけない限り、人間が最終判断を下す役割を担い続けるでしょう。
一方で、人間はそれらの選択肢を迫られたとき、感覚器で収集された情報を脳が処理し、どちらかの判断を下します。このときそれらのリスクを数値化せず、パイロット二人分の経験、知識から状況を分析し、無視できない違和感があればゴーアラウンド、違和感はあるが着陸には問題ないと判断すれば着陸となっているのだろうと想像します。コンピューターが数値化をすることが出来ないのであれば、人間のように物事を大雑把にとらえる能力が必要になってきますが、どうなるのでしょうか。人間の脳についての研究で新しい概念が登場していることを聞きますが、パイロットを目指す私としては研究が進まないことを願うばかりです。
加えて人間が行為を実行するとき、そこには自信、勇気、責任感が人間の心に存在していると思います。これを踏まえるとコンピューターが大雑把にとらえたリスクを天秤にかけ、どちらかの行為を思い立ったとき、自信、勇気、責任感が無ければ実行することは不可能ではないでしょうか。自信、勇気、責任感とはどこから生まれ、育っていくものなのでしょうか。
ここまで書いて人間とは何なのか、コンピュータとの違いは何なのか、人間の脳はどうなっているのだろうかと考えてしまいます。管理人様はどうお考えでしょうか。
By 大学三年生さん
回答
大学三年生さん、ご質問ありがとうございます。
ここからの続きですね。
将来的なパイロット職の雇用、人工知能との関わりについて意見を下さい。
うーん、考えれば考えるほど深みにはまっていきそうな議論ですが、はまらない程度にもう少し考えてみましょう。
まず、コンピューターに着陸を続行するか、ゴーアラウンドをするかの判断をさせる場合に、どうするのかという話ですが、まあエンジニアリングに関しては素人の僕の考えです。
君はリスクの数値化をどうするのかが問題であると考えているようですが、その通りだと思いますが、もう少し具体的に考えていると、まずはモデル化が必要になると思います。
例えば、500ft以下で適正パスよりも10%低くなってしまったらゴーアラウンドとか、速度が5ktずれたらゴーアラウンドとか。
実はこの考え方は”Stabilized Approach”といって、パイロットも着陸進入中はここに注目してモニターしているものでもあります。
で、この辺はそんなに難しいものではなさそうです。そういうプログラムにすればいいだけだからね。
でも、ゴーアラウンドをしなければならない状況として他にもいくつかありますが、滑走路に雪が積もった場合はどうだろう?
飛行機は滑走路の雪の質や積もった深さによって降りられる状況が変わりますが、これは飛行機の「外」の出来事なので、オートパイロット自身はモニターすることができません。
管制官が(飛行機がすべて自動になるのならば管制官も必要なくなりそうですが)滑走路の状態を飛行機に送ってくれて、そのデータを受け取った自動操縦が判断するというシステムが構築されればクリアーでしょうか。
他にはどんなリスクがあるだろう?
バードストライクはどうだろう?滑走路に鳥がいる、または近くを鳥の群れが飛んでいる場合、一度ゴーアラウンドをして、鳥を追い払ってもらうということもありますが、これも飛行機の自動操縦は認識できないですね。
空港に鳥を監視する人を置いて、飛行機に影響しそうなら”ゴーアラウンドせよ”との指示を飛行機の自動操縦に送る…は現実的じゃない気がします。遠くから見たってわかんないだろうし、鳥がどういう動きをするかなんてわかんないからね。また責任の所在も問題です。バードストライクで完全オートパイロットの飛行機が墜落したら、誰の責任になるんだろう?
またコンピューターが判断を行う際、そこに自信や責任感はありません。
ただある条件に対して「イエス」か「ノー」か。その連続で着陸の条件が満たされれば着陸を続行するだろうし、一つでも「ノー」が出ればゴーアラウンドとなるでしょう。
その「イエス」と「ノー」で着陸の判断ができるようなモデルを作ってあげるのがエンジニアの仕事ですが、上で少し検討しただけですがなかなか難しそうですね。
また、人間が着陸の判断を行う際にも自信や責任感は関係ありません。
着陸していい条件から外れていればゴーアラウンドするし、外れていなければ着陸します。
ただ人間は管制機関からの情報や視覚情報、聴覚の情報(急に異常な音が鳴りだすとか?)をモデル化されたコンピュータよりも(いまのところは)的確に集めることができるのでしょう。
質問に全て答えられているわけではありませんが、今日はここまで。
反論でもなんでも結構です、また質問して下さい。