外資系航空会社で働くことについて質問です。

2018-04-02

先日は回答いただきありがとうございました。

私は日本の航空会社で働くことを考えていたのですが、外資系の航空会社を使用した際に外国人にまじり活躍する日本人を非常にかっこよく思いました。
それから外資系航空会社でパイロットとして働く方法をいくつか探しているのですが

①日本の航空会社で働いた後海外の航空会社の募集を待つ
②アメリカなどでライセンスを取り飛行時間をためた後会社に応募する、といった2つしか見つかりませんでした。

これらの方法以外にも外資系航空会社で働く方法はあるのでしょうか?(海外で自社養成を行なっている会社など)

また自分は今大学生なのですが大学卒業後であっても海外の航空学を学ぶことのできる大学に入学しライセンスを取ることができるのでしょうか?その際費用は航空大学校と比べてどうなのでしょうか?自分でも調べてみましたがよく分からなかったので意見を頂きたいです。再度、長文すみませんでした。

By Nさん

回答

Nさん、ご質問ありがとうございます。
どうなんだろう。僕自身、海外の航空会社で働いたことがないし、訓練以外で海外に住んだことがないので詳しいことはわかりませんが、僕の知る範囲内で回答します。

まずは君の調べた通りの方法と僕の認識はほぼ変わりません。

ただ僕の知る限り、日本とアメリカのパイロットとしてのキャリア作りはかなり違っていて、日本では生涯同じ会社で働く人が多いですが(最近は転職も多くなりましたが)、アメリカでは小さな飛行機から始まって、だんだん大きな飛行機を運航する航空会社に転職していって、運や実力があればレガシーキャリアに辿り着ける。というイメージを持っています。

それに対し、日本では自社養成でいきなり大手航空会社に入ったり、事業操縦士などの基礎免許だけ持って航空会社に入って、そこからジェット機の訓練を始める、という流れが一般的です。その後何年か働いて海外の航空会社に行く人もちらほらいます。

海外での自社養成もたまに聞きます。しかし、それが日本人に受験資格があるか、またタイミングよく出てくるかはかなり運が良くないとダメな気がします。

また現時点での話で、将来パイロット不足がさらに深刻化すると変わる可能性もあると思いますが、異国で働くというのはVisaや居住権の問題がありこれも厄介です。アメリカやヨーロッパの会社なんかはその国の国民権を持ってないと難しいと聞いたことがあるし、昔ハワイアン航空の募集要項を見てみたときにはアメリカ国民権が必要でした。

台湾や香港を含めた中国、韓国などのアジア、また中東圏で働く日本人パイロットが現時点では多いのではないのかなと思います。

最後の質問の現時点で大学生であっても海外のアビエーションを学べる大学に行けるかというのは問題ないと思います。しかしおそらく、というか僕の感覚ではライセンス留学と近いもので、航空大学と比べると費用はかなり高くなるんじゃないかと思います。

それらを総合して、まあどうするかは人の価値観によるわけですが、リスクが少ないのは(まあ何がリスクとなるかも人によるのであんまり参考にならないかもしれませんが)、まずは日本でパイロットになって、その後海外の航空会社に行くというのが現実的なのかなと僕は思います。

日本でパイロットになった後に海外の航空会社に転職するのは、英語ができれば比較的難しいことではないように思います。もちろん、海外で生活すること、海外で働くことの大変さはそのあとでついてくるとは思いますが。
また日本でパイロットと言っても、副操縦士として海外に行くか、機長になってから海外に行くかという選択も出てくるでしょう。

そんなとこでしょうか。

海外で働くというのは夢のあるチャレンジングなことだと思います。
完全に僕の主観ですが、日本よりも楽しそうに働いている人が多い気がします。

また給料もいい。しかしいいことづくめではなく、以前話したことのある海外で働いている機長は「いいことと悪いことと一緒くらいあるね」とおっしゃっていました。

参考にしてみてください。応援しています。