素朴な疑問です。管理人がいつもいうことについて

いつも楽しく拝見させていただいています。
素朴な疑問で申し訳ないのですが、目を通していただけたら幸いです。
管理人様はパイロットになりたいと思っている学生の皆さんによく、今自分がやりたいことを思う存分やりなさいというアドバイスを送られていますが、それはなぜなのでしょうか。
エアラインパイロットになられた後は毎日勉強で自分のやりたいことをめいっぱいできるなんてことも限られてしまうのでしょうか。
By Jetさん
回答
Jetさん、ご質問ありがとうございます。
桜が終わったと思ったら、もう暑くなってきましたね。コックピットもエアコンがついていますが、エンジンからの吸気を使うので地上で待たされている間なんかはPWRを出さないためエンジンからの吸気が取れず、エアコンが効きません。
僕は暑がりなので那覇で待たされたりする時は非常に不快な思いをすることになります。
さて、回答です。僕がアドバイスとして、いつも自分のやりたいことを存分にやりなさいと言う理由について。
そうですね、君の言う通り、やりたいことをやる時間が少なくなるということもありますが、僕の意図は別にあります。
まず一つ目に、パイロットの入社試験にそれが有効だと思っています。
自社養成試験といえど、就職活動です。
つまり、能力はもちろんですが、人格や性格も評価の対象です。
むしろ、優秀な人なんかたくさんいます。そして、優秀にもいろんな種類があります。
お勉強ができる人がほしいなら、東大からとればすむでしょう。
しかし、東大生が落ちて他の一流ではない大学からも受かります。
もちろん会社としていろんなソースから人を集めたいということもあるでしょうが、やっぱり嫌な人とは仕事したくないですよね。めちゃくちゃ優秀であったとしてもです。
逆に、それほど優秀じゃなくても、魅力的な人と仕事をするのは楽しいものです。
その魅力的で、ユニークな人格形作る上で、好きなことを一生懸命やるというのは非常に有意義だと思います。むしろ、後天的にそういうものを身につけるのは難しいですよね。
次に、優秀っていってもお勉強だけじゃありません。
与えられた課題をうまく処理するのはそれで立派な能力なのですが、仕事をして行くには自分で課題を見つけて、それを努力なり工夫なりして解決、改善、成長していく能力の方が必要だったりします。
その能力を養う上でも、好きなことに熱中するっていうのは役に立つと僕は思います。
他にも、コミュニケーションや周りに気を配れるっていうのも立派な能力ですよね。大学では頭の良さがフォーカスされがちですが、それら総合的にバランスの取れた人ってのが仕事をする上では大事なんだと思います。
後は、やっぱりなんだかんだいって人生仕事だけじゃありません。
若くて時間もあって多感な時期に、辛いことを辛抱するよりも(これもいくらかは必要ですが)、自分が楽しいと思えることをやった方が幸せだと思います。
そんなわけで「好きなことを一生懸命やれ」と僕はいいます。
まあこの一生懸命ってのが大事なところなのかもしれませんね。