航空身体検査について質問です。ロキソニンについて

こんにちは。パイロットを目指すSと申します。現在は大学生で、航空大学校への入学を検討しています。先日、自身の身体の状態を調べるために航空身体検査を個人的に受けました。
特に異常は無かったのですが、常備薬にロキソニンを記載したところ、不適合薬だという理由から結果的に不適となってしまいました。(ロキソニンは偏頭痛の際に使用していました)
偏頭痛の原因を究明し、不適合薬を使用しなければ、このままパイロットを目指すことは可能なのでしょうか?若しくは、不適合薬を一度でも使用すれば今後、二度と目指すことは出来ないのでしょうか?
ご教授宜しくお願い致します。
By Sさん
回答
Sさん、ご質問ありがとうございます。
暑いですね。個人的に暑いのは苦手ですが、最近は沖縄は台風、千歳は霧で日本の空は大混乱です。
さて、航空身体検査についてですが、たぶん多くの人が誤解されているところだと思いますが(いや僕が間違っていることも十分あるのですが)、航空身体検査というのは、「資格」というより、「状態」と言った方がわかりやすいと思います。
例えば、僕は今現在航空身体検査に適合していて、飛んでるわけですが、指を骨折してしまえば不適合状態となります。しかしじゃあ永久に不適合なのかというとそうでもなく、骨折が治って、医者に診てもらって OKならまた航空身体検査に適合となり、飛ぶことができます。
これは航空性中耳炎になった時もほぼ同じです。
薬については、認められた薬以外は、産業医に相談した上で、効用の2倍の時間を置かなければ飛ぶことができません。一日2回飲む薬であれば、効果は12時間で、その2倍の24時間をおけば飛べます。
この間は航空身体検査証明の喪失になるのかはわかりませんが、まあ不適合な状態であり、24時間経てばまた適合状態となるのかな?
つまり、認められていない薬は常備薬として日頃使うことはできません。
しかし一回使ったからダメというものではなく、その効用がある状態では不適合ということです。
で、偏頭痛はどうしたらいいの?というところですが、まず航空身体検査マニュアルです。
http://www.aeromedical.or.jp/manual/manual_8.htm
ここには「航空業務に支障を来すおそれのある片頭痛又は慢性頭痛」は不適合となっています。
この航空業務に支障をきたすというのはどの程度か一概に言えないですが。
どうするかは航空身体検査医に聞くのが一番だと思いますが、やはり片頭痛の原因を究明して、元から直してあげるのが一番いいと思います。しかし治らなければもうダメってものでもなく、それが業務に支障をきたさない程度であれば許容されるということですね。
それか、認められた薬で症状が収まるならそれも適合なのかな?すいませんが、その辺は僕にはわかりません。
以上、やはり身体検査に関するところは不安が多いと思いますが、参考になれば。