実機訓練について質問です。
無事パイロットという夢が目標になって、今頑張っているところです。来年、渡米して実機訓練が開始するのですが、その前に気にかけることやアドバイスをいただけると嬉しいです! また、飛行適正は完全に才能だと思うのですが、そこのところはどうお考えでしょうか?
By 冬好きの水泳部員さん
回答
冬好きの水泳部員さん、いつも質問ありがとう。
返事が遅くなって申し訳ありません、もう渡米している頃かな?かなり前から質問してくれていた君が着実に夢に進んでいるのを聞くと、僕も嬉しくなります。
さて、実機訓練について僕からのアドバイスとしては、イメージフライトを完璧にやってからフライトに望むこと、同期としっかり協力すること、この2つですね。
いつもこのブログで言っていることだとは思いますが、最初は誰だってうまく飛行機を飛ばせません。また緊張だってします。初めてのフライトで、たくさんイメトレして準備していったのに、エンジンがかかった瞬間に頭が真っ白になったって話もよく聞きます。
ましてや、横から怖い教官にやいのやいの言われると覚えてきたプロシージャだってとんでしまいます。
それでも、体が勝手に動くくらいにイメージフライトで練習していくものです。
またイメージフライトをする際のアドバイスとしては、計器や外を、どのタイミングでどれを見ないといけないのかを考えながらやることですね。
詳しいところは教官が教えてくれると思いますが、飛行機の姿勢を動かすときはVFRであれば外の水平線を、IFRであれば水平儀を見ていなければなりません。そのあと、PitchやBankが決まったタイミングで相当する計器をスキャンして、また水平線で調整します。パワーを動かす時も単発機であれば必ず一緒に姿勢が動いてしまうので、それを止めるためにやはり外を見ていなければなりません。そのあと、計器でチェックします。
イメージフライトはただの手順の暗記ではなく、そうやってスキャンの定着や、また修正するときはどうするのか、そんなことまで考えながらやるのがコツです。
次に同期と協力するっていうのはこれもいつも言っていますが、自分がした失敗をしっかり共有して、じゃあどうすればよかったのかを話し合います。
同期がした失敗は高い確率で自分もやり得ることだから、そういう経験をみんなで共有することで密度の濃い経験が効率的に蓄積されていきます。それをずっと続けてきた期はやはりみんな優秀です。
ミーティングをすることで誰かが落ちこぼれてきても、それをすくいあげることができるかもしれません。少なくとも、同期みんなが知っていることを自分だけが知らないと焦るよね。そうやって切磋琢磨することはとても大事です。
そんなとこです。飛行適性は確かに、才能による部分もありますが、それだけじゃありません。
努力してください。頑張れ。