入社時の航空身体検査

2011-05-19

いつも拝見させてもらっています。

質問なのですが自社養成Pの入社時の身体検査で自分が合格していても他の人が自分より優れている(屈折率が低いなど)場合、優れている人の方を採用するのか、どちらも採用するのか教えて欲しいです。

もうひとつは今浪人の身なのですがやはり浪人生は不利なんでしょうか??
長文申し訳ありません。

よろしくお願いします。

By トムさん

回答

トムさん、質問ありがとうございます。
航空身体検査の試験は本当に気になるところですね、お答えしましょう。

まず、身体検査は絶対評価です。
つまり、基準さえ満たしていれば、満たしている人全員が通ります。
詳しく言えば、国が定める航空身体検査基準があり、それより厳しく各航空会社
が身体検査の基準を定めています。

そして、その航空会社の身体検査基準を満たしていれば、みんな同じ評価で通ります。
おそらくですが(僕が採用をしているわけではないので)、A君よりもB君の方が目がいいから、B君を高評価で次の選考に進めようといったことはないでしょう。

そんなことをしても、得られるメリットがほとんどありません。(今視力が人に比べて0.5程度いいことと、40年後に視力がいいこととはほとんど関係ないでしょう)

加えて、再検査というものがあります。
採用時の航空身体検査であっても、再検査の通告を受ける人がいます。
再検査を経て合格になった人もいますし、再検査の結果不合格となる人もいます。
どこか怪しいところがあると、再検査を受けるように会社から指示されます。

僕の知る限り、心電図だけもう一度受けて下さいと言われる例とか、血液検査をもう一度という例があります。

おそらくこの理由は、例えば血液中のコレステロールが高かったとか(体調とかタイミングで大きく変わります)、スポーツ心臓の人が再検査でもっと詳しく、というものだと思います。(スポーツ心臓は問題ありません)

この再検査に回す人と回さない人を決める基準は僕もよく知らないのですが、もしかするとここでは『こいつはどうしてもほしいから、再検査させてみよう』って意思が働いているのかもしれませんね。

次に浪人について。

これは一浪であれば関係ないでしょう。
僕の友人のパイロットで一浪してる人は山ほどいます。

ちなみに、僕の尊敬するキャプテンは自社養成出身ですが、一浪の上、一留しています。
パイロットに限らず、一浪程度であればどこの会社でもマイナスになっているとは思えません。
安心して今は受験勉強に励んで下さい。