ラダーの役割
基本3舵の最後、ラダーについて説明しよう。
ラダーは垂直尾翼の後縁についていて、左右に動く。
また、コントロールはコックピット内のフットペダルを使う。車ではアクセルの位置についてるんだ。右と左と。
右足のペダルをふむと、ラダーは右に動く。すると、垂直尾翼にあたる空気の流れがかわる。
これは工学的に言うと、ラダーを操作することにより垂直尾翼の作り出す揚力を変えてるんだけど、もっと直感的にいこう。
また下敷きの出番だ。またはイメージでもいい。
扇風機に向けて下敷きを縦向けにおいてみてくれ。下敷きの尖った方を扇風機に向けるんだ。で、手は上から下敷きをつまむように持つ。
この状態では風わ下敷きに遮られることもなく抜けていくと思う。
これがラダーニュートラルの状態だ。
じゃあ右ラダーを踏んだ場合はどうなるか。
そこから、下敷きをつまんだ手を、反時計回りにねじってみてくれ。
下敷きが反時計回りに回るよな?
すると下敷きはどうなる?左向きに押されないかな?
垂直尾翼でも同じことが起こる。
こうして飛行機の重心よりも後方で左に押されるわけだから、飛行機は右に首をふる。
今日はここまでだ。
ラダーを踏むと、飛行機がどういう動きをするのかだけ覚えてくれ。