既卒で目指すパイロット、どのコースがいいのか進路相談です。
はじめまして。
文章が長くなってしまいますが、「進路相談」させてください。
パイロットになりたいのですが、どの道を選択すべきか非常に悩んでいます。
現在私は24歳、今年1月に大学卒業後新卒入社した会社を辞め、本気でJALの自社養成を受けましたが落ちました。
一応今年度はまだANAウイングスが自社養成をやりそうなので募集待ちの状態です。
もしウイングスの募集が無い・または落ちた場合以下のどの道を選ぶべきでしょうか。
①私立大学の航空科
②日本のフライトスクールで免許取得
③海外で免許取得
④来年度の自社養成を再挑戦
①は費用が高い、4年かかる、しかし大手エアラインへの就職の可能性は高い。
②も費用が高い。①よりは免許取得まで期間は短いが就職の可能性が①より低いのかと思っています。
③は他に比べれば費用は抑えられるが、その後の就職が1番心配です。(学生時、留学していたので海外での生活、英語に関しては問題ありません)
④で内定すればいいですが、今年受けてみて確率は想像以上に低いと感じたのでこの選択肢を選ぶのは低いかなと思います。
まだまだ調べきれていないですが、私は年齢を考えれば②を選択すべきかと思っています。費用は高いですが、期間が短く、フライトスクールとエアラインとの繋がりがあるとの情報を掴みました。
目を通していただきありがとうございます。
みなさんの意見を頂戴したいです。
宜しくお願い致します。
By ずうさん
回答
ずうさん、ご質問ありがとうございます。
とうとう来ましたね、台風。
先週まで台風7号の影響で沖縄で欠航が続きましたが、次は8号が関東にも上陸しそうです。ほんと嫌だなぁと思います。
さて本題ですが、先をこされてしまいましたが参考に僕の意見を述べておきます。
息子をパイロットにしたい眼科医さん、いつもありがとうございます。
頂いたコメントはこの記事のコメント欄に転記しておきます。
ずうさん、頂いた質問が非常に整理されていて分かりやすかったですが、僕も君と同じような認識でいました。
①の私大の操縦学科は就職が有利そうに見えますが、卒業後にまた大学に入り直すのは時間がもったいない。よって②の日本のフライトスクールを選ぶのが順当なのかな…と思いましたが、コメントに頂いた私大操縦学科の研究生というのがあるのですね。
どの大学もそういう制度があるのかざっと調べて限りでは分かりませんでしたが、これは魅力的な選択肢だと思います。特に大手航空会社に行きたいのであればフライトスクールからは現状難しいので。
あとは学費の問題ですね。
フライトスクールと大学の操縦学科の研究生、かかる費用を比べてそれが許容範囲内ならばこの研究生がいいのではないかと思います。
参考程度に、ある一例で比較してみましたが、あるブログで見つけたフライトスクールにかかる費用は生活費を別にして約1千300万円
【支出】ある日息子がパイロットになりたいと言ってきた。その費用と可能性を探る。上野家の場合
訂正→正確にはこれには計器飛行方式のライセンスは含まれておらず、同資格を取得するにはさらに500万円以上の追加費用が必要になるようです。つまり1800万円以上
次に眼科医さんに貼って頂いたリンクから崇城大学の研究生の募集要項に書かれている費用を全部足すと約2千万円ですね。
あくまで参考にして、正確な計算は自分でやってください。
となると、僕には研究生という制度が魅力的に思えます。
以上、参考にしてみてください。
フライトスクールにかかる費用がいまいち正確に分からないので、その他の情報、意見を含め詳しい方がいれば訂正してもらえると幸いです。
ディスカッション
コメント一覧
ずうさん
はじめまして
大学を卒業されたばかりとのことですので、他の選択肢として
私立大学の一般入学では無く、2年間の研究生というのもありますよ。
費用は一般学生と訓練内容は一緒でしょうから高いですが。
https://www.sojo-u.ac.jp/news/2021/210616_004211.html
By 息子をパイロットにしたい眼科医さん
はじめまして。
御返事いただきありがとうございます。
私も色々調べる中でこの研究生制度発見しました。
こちらも狭き門ですが非常に魅力的に思います。
もう1年だけ自社養成を挑戦してみるか、研究生含め私大に行こうか考えが変わってきました。
おかしな判断をしないよう慎重に選びたいと思います。
情報いただきありがとうございました。
By ずうさん
管理人さん
そのブログは見たことがありますが、フライトスクールの費用も、研究生とそれほど変わらないと思いますよ。
https://kouku.ac.jp/profile/pilot/curriculum/
にカリキュラムが書いてありますが、卒業までにとれるのは、自家用と事業用だけで、計器飛行は卒業後に希望者のみのオプションのようです。
当然これにも500万円以上の費用はかかるようですから、それを足すと研究生とあまり変わらないですね。時間は余計にかかるようですが。
>息子をパイロットにしたい眼科医さん
ご指摘ありがとうございます。
訂正しておきました。
>どの大学もそういう制度があるのかざっと調べて限りでは分かりませんでしたが、これは魅力的な選択肢だと思います。
崇城大学は自前の設備とスタッフで運営しているので研究生制度が出来るのだと思います。他の大学は全て外注なので基本無理だと思います。大学には研究生として授業料を払う上に、訓練は大学では無く外部のフライトスクールに出されるわけですから、大学の研究生としての魅力が無いと思います。
そう言った意味では、私立大学の費用と、フライトスクールの費用を比べると、崇城を除くと、大学への授業料分だけ高くなるのは当然かと思います。もちろん崇城でも2000万円ぐらいはするのですから、私立でなるべく安くと言うことなら、全てアメリカで訓練をしている東海大学ですね。
ちなみに、今年は東海大学は、コロナで新入生をとらなかった関係で、特別に今季限定で秋入学の研究生をとったようですね。
https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/29376/
ずうさんの質問がもう少し早ければ、ここも紹介できたのですが、来期からは新入生の募集を再開するので、残念ながら研究生の募集は無いと思います。
管理人さん、息子をパイロットにしたい眼科医さん
お返事いただきありがとうございます。
色々と自分で考えて、まずは今年のANAウイングスの自社養成に全力を注ぐこと。ここでクリアできれば良いのですが。。。
ダメだった場合は、両親との相談になりますが、やはり時間と将来の可能性を考えた結果崇城大学の研究生を狙おうと思います。
それも落ちた場合は、フライトスクールでライセンス取得しようかなと、考えが少しづつ固まってきました。
ライセンス取得後、ストレートでエアラインに入れなくても本田航空などに入り、ダイビングのパイロットなどでフライトタイムを稼ぎ、ライセンサーとしてエアライン入社を狙って行こうかと思います。
貴重な情報いただきありがとうございました。
なんとしてもANAウイングスの自社養成を勝ち取ります!
ずうさん
ANAウイングスの自社養成はコロナの影響で募集を停止しているようですが?
https://www.anawings.co.jp/recruit/entry/pilot/index.html
しばらく航空会社はどこも経営難なので、はやくコロナが収束して募集が再開されると良いですね。
息子をパイロットにしたい眼科医さん
正式には今年度の募集停止を発表していないのでまだ可能性は残っているかと思っていました。が、8月になっても発表がないので今年度も中止かなと思っています。
私が自費でライセンスを取得し終わるころにはコロナもおさまり、採用が増えることを祈るばかりです。
管理人様にお世話になりましたので自費訓練について私や私の周りの経験を情報共有させていただきます。
訓練校からも案内があるとはおもいますが、まず訓練前に第一種航空身体検査基準に適合するかどうかを確認しておいた方がいいかと思います。事業用操縦士の技能証明を持っていなくても第一種基準で検査してもらえる指定病院がありますので、一度調べてみてください。頻繁に起こることではないですが、身体理由により途中で訓練をやめざるを得ない訓練生も中にはいます。その中には訓練前にきちんと検査を受けていればその時点で分かっていたのにという方もいます。
次に訓練校の選び方ですが金額、就職実績はもちろんのこと学生数に対する教官と訓練機材の数、指定航空従事者養成施設であるかどうかということも考慮された方が良いと思います。訓練校を選ぶ際に訓練期間、学費をパンフレットや見積書から比較検討することになると思いますがその見積もりからどのくらいずれる可能性があるかを想定して考えておく必要があります。教官や訓練機材がショート気味だったりすると教官の退職、体調不良や機材故障で訓練ができずに時間だけが過ぎていくことも実際に起こります。指定養成施設でない訓練校の場合には技能証明取得のために国の実地試験を受検する必要がありますが、天候不良や機材不具合のために試験が延期になると次回試験は次の月か日付によっては2ヶ月後になります。そのため大幅に入校前に思い描いていたスケジュールと実際の訓練の進捗がズレていく可能性があります。当然その間も生活費がかかるので資金計画には余裕を持っておくことをおすすめします。
また入校前にはあまり想像がつかないかもしれませんが訓練の中で大なり小なり審査というものを受け続けていくことになるのですが、それらの審査に万が一不合格となった場合にどのくらいの追加費用がかかるかを調べてみてください。どの訓練校も実地試験には一発合格する見積もりを作ってあると思います。最後の試験に不合格となり、追加費用を払えずに退校する訓練生も数人見てきました。その場合はエアラインの採用試験を受検することすらできず、そこまでの借金だけが残ることとなります。
最後になりますが、可能であればパイロット志望者や訓練生の友人をたくさん作ってみんなで情報収集することをおすすめします。その方がたくさんの情報を集められますし、飛行機の訓練も毎日同期と情報共有、話し合いの連続です。狭い世界なので人と人とのつながりを大事にしていって欲しいです。
長文ですこし厳しいことを書いてしまいましたが、管理人様の過去の記事にもあるようにエアラインパイロットは本当にやりがいのある面白い仕事です。応援してます。
kさん
息子をパイロットにしたい眼科医さん
こんばんは。
有益な情報ありがとうございます。
航空身体検査に関して、自社養成を受ける前(今年2月)に第一種で検査合格は確認しました。
訓練校の選び方、私が気づかなかった情報をいただけて本当にありがとうございます。
日時は確定していませんが、来週に埼玉の本田航空を見学させてもらうことにしました。そこで教えていただいた生徒・教官数、機材数や金額などしっかり確認してきます。
ANAとANAwingsでパイロットをしている友人と自社養成で仲間になった友人がいますが、自費で取得した知り合いはいないので、どこかで繋がれる人がいるか探してみます。
ちなみに、私がいま狙っている崇城大学は指定養成施設ではないみたいですね。
貴重な情報ありがとうございます。
ずうさん
そうですね。
実際訓練に入っても仲間と協力して一緒に勉強してクリアしていくという姿勢が大切と大学の教官にも言われます。
どこに入っても、パイロットになる訓練する内容は同じでしょうから、訓練の内容に関するドラマで、オンデマンドではやっていないので、ツタヤ discasでDVDレンタルで見たことがありますが、「ミス・ パイロット」という、ANAの自社養成の訓練生が助け合って訓練をクリアしていくというドラマが良かったですよ。優秀訓練生でパイロットになりたくても適正の関係で途中でfailするという残念な場面もありましたが。
https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=2311147594
なんにせよ、パイロットを目指すと決めたのなら、夢を叶えて下さい!応援しています。
K さん
こんばんは
第一種航空身体検査基準に適合するかどうかを確認するのは大切ですよね。私立大学の場合は、受験時に健康診断書も出す必要がありますが。
また、私立大学にも指定航空従事者養成施設であるところと、そうでないところがありますね。指定航空従事者養成施設であることのメリットはそのようですが、デメリットは、基準がはっきりしていてfailが続くとそこでeliminateされることになります。これが、該当施設でなければ、施設の判断に任されているので、訓練を継続することができるようで、eliminateしないと言っている大学もありますね。もっとも何度もfailしているようでは、1回の飛行で数万円と高額の訓練費もかかりますし、将来性にも疑問が残りますが、
どうしてもパイロットになりたい方には、返って安心材料かもしれません。
kさん 眼科医さん
コメントありがとうございます。
非常に参考になる意見です。