肺気胸の既往歴についての質問です。

はじめまして。パイロットを目指している大学2年の者です。
ぼくは指定の病院で1種の基準にそった検査をうけ基準がすべてとおりました。
しかしぼくは肺気胸の既往歴があり、自然治癒しているのですが、その医者いわく検査して痕が写らなければ通ってしまうと言われました。本当にそうなのでしょうか?
またパイロット試験において身体検査が一番の難関と聞きますが、肺気胸をのぞけば僕はもう身体検査に受かる体ということなのでしょうか?御願いします。
by ワイワイさん
回答
ワイワイさん、ご質問ありがとうございます。
気胸について。
気胸の既往歴があったパイロットが近くにいたのでこれについては少し現状を把握していますが、まず、そのお医者さんの言うとおりなのでしょう。
最初にここをみて下さい。
航空身体検査マニュアル
気胸についての記述がありますね。不適応状態に気胸の既往歴があること、と書いていますが、下の備考のところで『航空業務に支障を来すおそれのないと認められた場合は適合とする』と書いています。
ルールとしてはこのようになっていますが、現状としては、気胸の既往歴があるパイロットはいます。
その理由として、ワイワイさんがかかったお医者さんの言うとおり、気胸の既往歴があるかどうかはなかなか分かりづらいものとなっているからです。
他社ではありますが、僕の友人のパイロットは、気胸の既往歴があることを申告しないでいて、入社時の航空身体検査は普通に通ったものの、入社後にそれが発覚して、胸を開いて検査されました。
幸運にも彼は検査に適合となりましたが(完治しているならば当然なのかな?彼もはるか昔のことなので問題ないと思っていたと言っていました)、検査の前は非常に辛そうにしていました。
従って、航空身体検査の指定医に診断してもらって適合状態と確認してから、試験に望むのがいいのではないでしょうか?
次に第一種航空身体検査の基準をみたされたということですが、まずは良かったですね。
結果の発表前はかなり緊張したのではないでしょうか?
しかし、残念ながらこれで航空会社の試験する航空身体検査に通ると決まったわけではありません。
各航空会社で身体検査の基準を定めていますが、これは当然国の定める第一種航空身体検査よりも厳しく設定されています。
結局のところ自社養成試験を受けてみるまでは分からないのですが、心電図や脳波など、可か不可のどちらかしかなく、また自分の努力ではどうしようも無い項目はクリアーしている可能性が高いと言えるでしょう。(今回たまたま異常がでなかったということも多々あります。困ったことに…。)
だから慢心せず、健康にはこれまで通り気をつけて生活して下さい。
回答は以上となります。気胸という大きな懸念はあると思いますが、航空身体検査を受験されたことは夢への1歩前進ですね、頑張って下さい。