嬉しいお便り

管理人さま

はじめまして。6年近く前、大学2年生のころにこのブログを見つけてから、ずっとパイロット養成道場の記事の内容が心に刺さっている者です。

安心と安全?責任とは?滴り出るほどの自信に加え、多少のハッタリ。向いてる人なんていないこと。素直さと諦めない心。全てを体現するのは難しく、まだまだできなかったことも多々ありましたが、管理人さまのお言葉を基にいろいろなことに挑戦し、考えた大学生活を過ごせたと思っています。その甲斐あって某社に就職しまして、(面接を笑顔で受けるように意識したり、楽しむようにしたのは性格でもありますがユーモアの記事を受けてだったのを思い出します)今はFO昇格を目指して自社養成の訓練中です。

これからが勝負だからと、チェックアウト後にご報告しようと思っていたのもあり、感謝の気持ちをお伝えするタイミングを失っていました。本当にありがとうございます。

私は最近、訓練の中でもチェックを何回か経て、IFRの勉強もする中でVFRとは比べ物にならないくらいの量の知識をつけなくてはならないことや、この記事にもある通り勉強を抜かりなくしたうえで自分なりの解釈が必要なのだと痛感する日々を過ごしています。

正解のない問題に対応して判断を下すには、それをバックアップできる盤石な知識が必要。そしてそれに対して日ごろから自分なりの考えを持っておかなくてはならない。今はとにかくそれを蓄え、少しずつ実践していく大事な時間だと頭では十分に理解しているつもりです。
ちょっとずつですができるようになっているとも思います。

でも正直、目の前に広がる膨大な情報、分からないことだらけの世界に、勉強については気乗りがしないこともあります。果てしなさすぎるな、やる気が起きねえ、と。

そこで、またこのブログに帰ってきました。前回読んだ時と今回では、響き方の方向性が違いました。

勉強すべき範囲は「全部」であるという最近の記事にもありましたが、この終わりのない道に足を踏み入れたのだなあ、と改めて。実運航でも今の延長。今さぼれば将来苦労するのは自分。
後悔ないように死ぬ気で取り組むしかない。近い将来、どれだけの命を背負うか分かってるのか?
そんなものか?自分は。こんなんでいいわけないだろう?

というように、また火をつけてくださりありがとうございます。

いい報告ができるように、必死こいて頑張ってきます。

単にチェックを通るためではなく、その先の安全運航のために頑張ってきます。と、小童なりにかっこつけたりなんかして。

思いがあふれ、伝えたいことが多く長々書きましたが、言いたかったのはありがとうございます、ということです。
今後も一歩進んで周りを見渡すとき、なんだかロスポジした時など、喝を入れていただきに戻ってきます。(次回までに話を短くまとめる能力を身につけなくては、、)

by あすすさん

あすすさん、コメントありがとうございます。
読んでいて僕も胸が熱くなりました。

実はパイロット養成道場の記事は僕が副操縦士の時に書いていて、まあそれはおいおいって感じなんだけど、僕も尖っていた時期ではありました。
でも僕の言葉が響いてくれた人がいて、とても嬉しく思います。

今は副操縦士昇格という大きな目標のため努力をしておられますが、一人前の副操縦士といえども玉石混合です。

一緒に飛んでいて「こいつはすごいな」と思うFOもいるし、「ちょっともうひとつ…」というFOもいます。

パイロットとして必要な能力や知識って、君も知っての通りたくさんあってきりがないんだけど、だからこそAttitude(態度)が必要になります。
これは精神論とかではなく、航空局が定めるパイロットに必要な資質の中に入っているくらい当たり前に必要なものになります。

仕事や勉強にまじめに打ち込む態度であったり、お客さんに安全で快適なフライトを提供するために工夫したり、自分の間違いをちゃんと反省して次に繋げたり。Attitudeっていうのは他のあらゆる能力を伸ばす上で重要なものになるから、結構大事なものなんだよと言われています。

でもこのAttitudeって、醸成するのが難しいんだよね。
操縦技術が弱い人にはより操縦の経験をさせたり、矯正したりすることで改善できるし、知識不足は勉強すればいい。

でもAttitudeについては本人自身の気づきであったり、根本的な仕事への姿勢を変えないといけなかったりするので、他人から与えてもらえるようなものじゃないんだよね。

君のそうやって悩んだり、熱くなったり、やる気がなくなったり、そしてこのブログを読みにきてくれたり。
それは決して無駄なことなんかじゃなくて、パイロットに必要なAttitudeを獲得する上で必要なことなんじゃないかと思います。

きっといい副操縦士になれます。だから自信を持って迷ってください。