パイロットの教える航空宇宙工学

前回の続きだ。ストールが起こってしまうとどんなことが起こってしまうのか。これを知らないパイロットはいない。

まず結論から言おう。ストールすると、機体はコントロールを失う。
前回ので分かったと思うが、揚力も失う。

パイロットの教える航空宇宙工学

パイロットにとって非常に恐ろしい現象であるストール。じゃあ機がストールしたらパイロットはどうすればよいのだろうか?

結論からいこう。

ピッチ・パワー・バンク

これがもう自動的に出てくる。ストールした ...

パイロットの教える航空宇宙工学

車には絶対ない動き、浮いたり沈んだり。これをコントロールするエレベーターについて説明しよう。
             
今日はピッチ方向の回転をコントロールする、エレベーターの話をしよう。
まずはエレベーター ...

パイロットの教える航空宇宙工学

飛行機の操縦において、高度と速度を指定されることは多い。例えば、『ここでは10000ftの高度を200ktで飛ぶ』という要求が出てくることがあるが、これをあわせるのが非常に難しい。その理由が、上にあるエネルギーだ。

『エネ ...

パイロットの教える航空宇宙工学

当たり前なんだが、本当に飛行機の操縦って物理法則に従ってるんだなって思えることがある。

まずはニュートン大先生の古典力学の続きだ。

エネルギー保存則 理系の学生なら知ってると思うが、改めて説明しよう。

パイロットの教える航空宇宙工学

基本3舵の最後、ラダーについて説明しよう。
ラダーは垂直尾翼の後縁についていて、左右に動く。
また、コントロールはコックピット内のフットペダルを使う。車ではアクセルの位置についてるんだ。右と左と。

パイロットの教える航空宇宙工学

前回でラダーを踏むと飛行機が首をふるってとこまではわかってくれたと思う。
じゃあ、飛行中に首をふると飛行機はどうなるのか?

結論をいうと、「飛行機が滑る」んだ。これはパイロットだけの言い方かな。
詳しく説明 ...

パイロットの教える航空宇宙工学

ここまで読んできてくれてありがとう。とりあえず、この一連のパイロットの操作を工学的に説明してきた集大成だ。

この回を理解できれば、飛行機の運動の本質を理解したと言える。

別の回で着陸なんかも説明したいが、ここま ...