パイロットが身体検査で不合格になったらどうなりますか?
こんにちは。私は航空大学校、自社養成の受験を検討している大学三年生です。いつも拝見させて頂いています。
さっそく本題なんですが、現在、私の視力は矯正で右-5.00、左-3.75と、かなり悪いです。そこで、もしパイロットになれたとしても、視力が身体検査で引っかかった場合、会社の規模や経営状況によっては配置転換などもなく放り出されてしまうのでしょうか?
そうなると、パイロットという職業の性質上、つぶしがきかないのではないかと思います。また、将来的に地上職が自動化によって無くなることはあり得るでしょうか?よろしくお願いします。
By パイロットになりたい文系さん
回答
パイロットになりたい文系さん、ご質問ありがとうございます。
身体検査で不合格になったならどうなるのか、非常に怖い話題ですね。
やはり身体検査は嫌なものです。前回までは何も言われなかったのが、年とともに「ちょっとコレステロールが高いですねー」とか、コメントがつくようになってきます。
弱いところを持っている人はなおさらそうでしょう。
しかしながら、幸運なことに、今のところはほとんどの会社(僕の知る限りですが)で航空身体検査に適合しなくなったとしても、くびにはならずに地上職として働かせてもらえています。
しかし、JALの経営破綻の時にはそういったパイロット達が社外へ放り出されたように、状況によってはそういうこともありえます。
パイロットとしての経験が地上職で活きるということは意外とたくさんあります。
シミュレーターや座学の教官という例もありますが、乗員課のサポートや管理業務もあるし、パイロットの規定を作るという仕事も実際に飛んだ経験があるとよりやりやすいでしょう。また自社で起こった不安全事例を分析するという部署もあります。
もちろん技術の発展や効率化により地上職の数が減ることはあり得るかもしれませんが、なくなりはしないと思っています。
また余談ですが、最悪の場合もパイロット保険というものがあって、乗務していた頃の給料の何%かは飛べなくなってしまっても保証されるという制度もあります。
以上、体のことは心配ですが、努力でどうにもならないこともあるので、まあなるようにしかならないと、大きく構えていていていいのかなと思います。