勉強法に関して相談です。
はじめまして
楽しく拝見させて頂きました。
初めてコメントさせて頂きます。
過去の投稿の中に【頭の良し悪しで片付けるな】という記事があります。
私は今までそのように生きてきましたので、とても耳の痛い話でした。
分かってはいるのですが、要は逃げているだけなんですよね。
幼い頃空が好きで、空港が好きでパイロットに憧れました。
進路選択の際に頭が悪いから女だからどうせなれないと、初めから選択肢にも入れずにパイロットはあきらめました。
現在他の職に就いているのですが、パイロットの方とお話しする機会があり、やはり素敵な職業だと改めて思い、簡単なことではないと承知で挑戦したいという気持ちにもなりました。
前置きが長くなりましたが、以前の記事の内容から私はインプットの作業が苦手なようで、どのように改善したらいいものか、自分で考えなさいとお叱りを受けそうですが・・・
パイロットになるに当たり、好きこそものの上手なれといいますが、やはり物理や英語には苦手意識がありまして、どうも前向きに取り組むことができません。
このような場でこのようなことを質問するのもいかがなものかと思いましたが、ご相談に乗って頂けると助かります。
宜しくお願い致します。
By Oさん
回答
Oさん、ご質問ありがとうございます。
どんな質問でも大歓迎です。
インプットの作業が苦手ということですが、そういう人も多いでしょう。
僕も特に得意というわけではありません。
パイロットになるための訓練では、膨大な量のインプットを必要とします。
キャプテンになるための訓練も入れれば、大学入試などなんて楽だったんだと思うほどです。
物理(パイロットとしては航空力学などでしょうか)などは最初に必要な定理と考え方さえつかんでしまえば覚えることはほとんどないのですが、
航空法や会社のオペレーションマニュアル(これには気象や空港の施設がどういう条件の時にアプローチを開始していいかなど、航空機のオペレーションに関することが書かれています)はまさに覚えるしかないし、自分の飛行機のシステムで、電源系統や油圧系統、与圧がどういうシステムになっているのか、また細かいことを言い出すと覚えることはきりがありません。
まあ脅すのはこれくらいにして、僕が気をつけていることですが、まずは「どれを確実に覚えないといけないのか」をはっきりと自覚することです。
アプローチを開始していい条件を知らずに飛ぶなんてありえないし、もし「高度3万フィートで飛行機の窓が割れて与圧が失われた時、君は何秒間意識を保ってられるの?」と聞かれて答えられないようではいけません。
英語だったら基礎的な単語(中学、高校レベル?)と基本の文法は(5つありましたよね?)確実に覚えて、それを前提としてあとは読み書き、リスニング、スピーキングの練習をひたすらすることです。
物理だったら、運動方程式など絶対に覚えるべき公式を覚えて、問題をいろいろと解いてみることです。
物理に関しては、簡単な図にして、対象にかかる力を書きこむくせをつけるといいでしょう。僕は飛行機の挙動を論理的に考えるとき、今でも飛行機の絵を書いて揚力などかかる力を書いて…とやっています。そんなことはみんなやっていますが。
実際、「何が大事なんだろう?」って考えることは非常に重要なことです。パイロットの仕事はまさにそうです。
それを考えるくせをつけてほしいですが、まずは要領のいい友達に聞くのが速いと思います。それを続けていれな自分の感覚も磨かれていくでしょう。
ここで英語は…とか言えるほど単純な話ではないですが、わからないとこが出てきたときには友達に聞いて、答えだけではなくその考え方やコツなども一緒に聞くことを続けて下さい。
継続しか道はありません。一朝一夕でできることではない。
あとは、、そうですね。自分なりの工夫を作るのがいいでしょう。工夫というほどだいそれたものじゃなくてもかまいません。
例えば暗記系の勉強を行う時、暗記カード(今はiPhoneのアプリでいいものがたくさんあります)を作って、100問単位くらいで全部答えられるまで回して、それを毎日行います。
昨日覚えていたことが今日は出て来なかったりします。それで普通です。もう一度覚えることです。それを3、4日やればだいたい定着します。一度定着してもまた忘れるから、定期的に思い出す作業をする。
気の遠くなるような作業ですが、「こうすれば簡単にできる」なんて甘い話はありません。
夢を追うのは簡単ではありません。苦しいことの方が多いかもしれません。
しかしそれを乗り越えてこその夢です。
応援しています。頑張って下さい。