航空事故に関する書籍について質問です。

こんにちは。 この間書店を歩いていた時ふとパイロットを目指すなら過去の事故を知らないままではダメだなと思い藤田日出男氏の航空機事故に学ぶという本を見つけ読み終わりました。非常に興味深い内容で心からよんで良かったと思えました。ただ、一つの事故にも複数の見解があるわけで、一つの見解のみで捉える事は偏った考えになると思い別の書籍を買おうかと思っています。そこで管理人さんはどのような書籍がおススメですか?
By 冬好きの水泳部員さん
回答
冬好きの水泳部員さん、ご質問ありがとうございます。
いいですね、素晴らしい考えだと思います。
航空事故関連の書籍といえば、ANAが作った「事故のモンタージュ」というシリーズがまず頭に上がります。
僕も訓練時代から読んでいましたが、とてもいい本です。しかし、町の本屋さんでは見たことがないし、amazonでも出てきませんでした。ネットで調べるか、航空書籍を多く取り扱う本屋さんでなら見つかるかもしれません。
もう一つは、加藤先生の墜落シリーズです。

実は僕はまだ途中までしか読んでいないのですが、東大の教授が書いた本です。
最後に、もう一つ。

この著者は僕も知っている方なのですが、凄まじく勉強熱心な方で、ものすごい量の知識を持っておられます。
あとは、やはり生の航空事故調査報告書を読むのがいいと思います。
インターネットで誰でも読めるし、内容もそれほど難しくありません。専門知識がなくとも、ある程度は読めると思います。
飛行機はすごいスピードで進化していて、事故の種類や質も変わってきます。
実用的な知識としては、最近の事故についてよく知っておくことが重要だと思いますが、そもそもこの事故調査報告書でさえその事故が起こってからまとめられるのに数年かかったりします。
それだけ詳しく、慎重に調査しているということですが、やはり、最近はどんな事故が起こっているのか、そんな感覚を持っているのは大切なことだと思います。チェックして見てください。
また、書籍ではやはり著者の物差しの中で体型的にまとめられた知識として理解することができると思うので、これを読むのもやはり勉強になります。
最後に、事故の調査で重要なのは犯人探しではありません。
原因を究明して、同じことが起こらないようにすることが目的です。パイロットであれば、自分がその飛行機の機長であれば、どうすれば生還できるのか。そんな視点で読んでください。