パイロットの居住地について質問です。
いつも楽しく拝見させていただいております。
パイロットを職業とすることは(今のところ)できませんでしたが、自分にとって夢の職業をされていらっしゃる管理者様、パイロットを目指されている皆様の書き込みを見る時間が本当に幸せです。
疑問に思っているのですが、現役の運航乗務員の方々は居住地の範囲をある程度限定されているのですか?
例えば、ANAの客室乗務員の募集要項では、「羽田空港に公共交通機関を利用し、90分以内で通勤可能な場所に居住または居住予定の方」という制限が課せられていると思います。
ANA自社養成パイロットの募集要項などを見ると、特に居住地については記載がないように思われます。
(スカイマークなどは条件があるようです。)
フライト前に公共交通機関でショウアップするのは当然のことと思いますが、たとえば羽田空港や成田空港を主なベースとしている運航乗務員の方々は、首都圏などに幅広く居住されているのでしょうか?
公共交通機関利用と言っても、ベースの空港から2時間も3時間もかかるような場所に居住する運航乗務員の方はおられるのか、ずっと気になっておりました。
お時間がおありでしたら、御回答いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
By captain kenjiさん
回答
captain kenjiさん、ご質問ありがとうございます。
確かに、客室乗務員は募集要項に居住地の制限があって、パイロットにないのは疑問ですね。
パイロットの居住地にも制限はあります。(もちろん会社にもよるでしょうが)
電車やバスが動いている時間であればそれを使いますが(実は昔はハイヤーでした。いい時代もあったものですね)、ショウアップの時間によっては公共交通機関の動いていない時間であることもあります。
そんな時にはタクシーを会社が用意してくれますが、ここに制限があり、タクシーで1時間以内だとか、100km以内だとか、金額としていくらまでだという距離の中で住まなければならないという決まりがあります。
地図上で羽田や成田から適当な距離の円を書いて、だいたいその中に住まなきゃならないというわけです。
まあ僕はあまり気にしたことがありませんが。。
という決まりがあるのですが、実情としてはいろいろ例外があるようです。
ベテランのキャプテンではどんな手を使って会社に認めさせたのか知れないくらい遠くに住んでいる人もいるし、制限のぎりぎりくらいのところに住んでいる人はタクシー代をまけてもらうとか(いつも同じタクシー会社を使うのである程度はいけるのだと思います)、差額分を自分で払うとかしてる人もいます。
他にも家庭の事情などちゃんとした理由があったらある程度の無理は効くんじゃないかな?っていう印象を持っています。
まあ、ルールはあれども相手は人なので、柔軟に対応してるといったとこでしょうか?
ただ、例えば鎌倉の自宅から成田にショウアップとかだと何時間かかるんだろう?
僕にはそんな生活はいやですね。
また訓練中は会社の社員寮に住むことになりますが(家賃がかなり安いです)、パイロットになってからも寮に住み続けてお金を溜め込んでいる強者もいます。
以上です。いつも読んでくれてありがとう。