レーシック手術について質問です。
いつも拝見させて貰っています。都内某私立大学に通う大学一年生です。
小さいころからパイロットになるのは僕の夢でした。ですが、高校生の時に視力の規制を知り夢をあきらめ、将来の目標がないまま無目的に過ごす日々が続きました。ですが平成28年度より航空大学募集要項、また航空身体検査マニュアルにおいてレーシック手術の解禁が行われたと聞き、手術を受けようか迷っています。
現在僕の視力矯正の屈折角は⁻左7.0 右⁻5.50です。
最終的には自分で決めるものだとは重々承知していますが、この緩和による次期パイロット達の施術の流れ、手術歴が雇用における障害となるか、また安易に手術を受けないほうがいいのか等についての見解をぜひ聞かせていただきたいです。
やっと開きかけた道なんです。よろしければ回答よろしくお願いします。
By 未来のパイロット候補生さん
回答
未来のパイロット候補生さん、ご質問ありがとうございます。
僕も調べてみて驚きました、それだけパイロットが足りていないということでしょうか、レーシックに対する規制は緩和されてきているようですね。
無条件でOKというわけではないようですね。
関連するURLを貼付けておきます。
航空医学センター
http://www.aeromedical.or.jp/check/qanda.htm#4Q2
http://www.aeromedical.or.jp/manual/manual_9.htm#9-1
航空大募集要項
http://www.kouku-dai.ac.jp/02_enter/05.html
航空身体検査マニュアルをよく読んでみると、矯正屈折手術の既往歴がある場合は、不適合状態になるものの、一定の条件を満たせば大臣判定を申請できるというものなのかな?
うーん、難しいですね。
僕はもちろん規制が緩和されたからといって安易に手術を受けるべきではないと思います。
しかし、手術を受けなければパイロットへの道はないというのであれば、僕だったら受けると思います。しかし、レーシック手術に関するリスクがあることは熟知していなければならないし、レーシック手術をしたところでそもそも狭き門であることも知っておかなければならないでしょう。
誰に対しても言えることですが、規制緩和がされたからと言って、「今のところ視力がギリギリだから、一応手術を受けておくか。」という考え方はするべきではないと思います。
しかし、視力のために受験の機会さえ与えてもらえなかった人にとっては大きな希望だと思います。
またANAやJALの自社養成試験の募集要項には現時点ではレーシック手術については何も書いていませんね。
この動きに追従するのか、どうなのかわかりません。
以上、僕が思うのはそんなとこです。
レーシック手術を受けるにしても、決して値段では選ばず、信頼できる医師にお願いするべきだと思います。
ディスカッション
コメント一覧
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先日、息子と一緒に大学のオープンキャンパスに行った時に息子にも少し近視があるので、教官に、この件を質問したのですが、レーシックはできるだけしないようにと言われました。
実際にレーシックの何が問題なのかというと航空身体検査マニュアルに
(1)視力の日内変動(同日3回以上の測定結果) (2)コントラスト感度 (3)グレアテスト (4)角膜形状解析の4つに異常が無いかを検査するようにと書かれています。
つまり、レーシックをすることによって、これらの異常が出る可能性が高いと言うことになります。
パイロットには、通常の視力検査で視力がよければよいのではなくて、実際の操縦時に問題となる障害がないことが必要になります。
例えば、(2)のコントラスト感度低下は暗い所などでの見え方が悪いということになります。日中はいくら視力がよくても、飛行機の操縦時には夜間なども多いですから暗いところでは見えにくいというのでは困りますよね。その他の合併症についてもネットで見れば出てくるので確認してみてください。
また、レーシックをする場合、いくら強い度数でも手術で裸眼視力が劇的に良くなるわけではありません。一般的なガイドラインでは-6Dぐらいまでにしておきましょうとなっていますから、今回のように-7Dあると微妙な度数ですし、角膜が厚くてレーシックができたとしても、先ほど出てきた合併症というのは、度数が強いほど角膜を多く削る必要があるのでより合併症が出やすいので、強度近視でパイロットになりたいためにレーシックを考えている人ほど術後合併症が出る可能性は高いと言うことになります。
ところで、
>視力矯正の屈折角は⁻左7.0 右⁻5.50です
と書いてありますが、
航空身体検査マニュアルで求められているのは、
「各眼について、各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上、かつ、両眼で1.0以上に矯正することができること。」
と書いてありますので、両眼で1.0見えれば、悪い方の目はレンズを入れて0.7以上見える度数が-8D 以下であって、通常眼科で視力検査をしたときの完全矯正で>1.0といった最高視力が出る度数ではないと思いますよ。ですから、右眼は-7D ではなく、もう少し低い度数評価になるのではないでしょうか?