日本の英語について質問です。

こんにちは、
現在海外に住んでいる学生です。


今やっている通信教育で日本の英語の教科を見ると全くではありませんが、度々わからない部分があります(日本ならではの和訳、発音、並び替え等々)。
普段現地の学校で勉強している分には問題がそこまでないのですが、日本の英語の問題などに取り組んでみると、頭がパンクしそうになります。


私は将来航空大学校を受験しようと考えています。しかしながら、飛行機のパイロットにとって必要な英語力とは今述べた日本の英語でしょうか。
それともコミュニケーションなどといったスムーズな会話力でしょうか。
By こうちゃんさん
回答
こうちゃんさん、ご質問ありがとうございます。
日本の英語教育については僕もいろいろと思うところがあるのですが、そんなことを言ってもしょうがないので現実的な話をしましょう。
パイロットにとって英語を使う機会を考えてみますが、まずは訓練だと思います。
外国で訓練をする場合は基本的に教官は外国人になるので、英語でコミュニケーションをとる必要があります。そもそも飛行機の操縦自体がままならいところで、英語力の問題で教官がなにいってるのかわからない、ってことになると訓練は格段にキツくなると思います。
しかし航空大ではこの心配はないかもしれません。
他に学習のために英語が必要になります。
訓練や乗務する飛行機のマニュアル類は、会社が日本語に直してくれているものもたくさんありますが、英語のものもあります。会社によっては全て英語、ということもあるようです。
また何か参考に調べ物をする時も、英語の方が多くの情報があるので、その点でも英語力は必要ですね。
次に管制通信で英語を使います。
ATCと言いますが、管制官からの指示も、パイロットからの管制官への要求も、基本は全て英語です。しかし、日本国内においては緊急時やトラブル時などは日本語でもOKとなっています。
でも管制通信は使う用語が厳格に決められていて、誤解や間違いのないようにするためですが、ここで英語力がネックになることは本来ありません。
でも、海外ではこのATC用語が厳格に守られていないことが多く、特にネイティブなどは口語でATC指示を出したりするし、国によっては正しいATC用語を使っていても訛りでわかりづらかったりします。
でも、それも英語力というより慣れの問題なので、特段気にする必要はないのかなと思います。
ここまではパイロットとして実際に必要とされる英語の話ですが、日本教育における英語ではなく、世界的にコミュニケーションツールとして使われている英語力が必要なんだと思います。
しかし、忘れてはならないのは試験ですね。
航空大でも、自社養成パイロットの試験でも、私立大学でも、英語の試験が必要になります。
この試験に合格しないと、パイロットとしての入り口にも立つことができません。
ずっと日本で教育を受けてきた僕にはあまりピンと来ないのですが、この試験で問われているものが君のいう日本的な英語なのかもしれません。だから、航空大を目指すのであれば、まずは航空大の入試問題を解いてみるのがい一番でしょう。
回答は以上です。
本当に英語ができる人が、日本の英語教育のために苦労するというのはなんだかなあ、という気がしますが、仕方ありませんね。頑張ってください。