I have とYou have

2011-04-24

こんな言葉を聞いたことはあるかな?ドラマ『GOOD LUCK』でも言ってたよな?
これは別にかっこいいから言ってるんじゃなくて、大切だからわざわざ口にしなければならないんだ。

飛行機を運航する上で『今誰の責任で飛行機を操縦しているのか』を明確くにしておくことは非常に大切だ。

もちろん飛行機の最終的な責任は機長が負うんだけど、パイロットは二人いるからこそ、『誰が操縦桿を握っているのか』を明確にしておかないと、パイロットの両方が操縦以外のことをしてしまって、飛行機を墜落されることになりかねない(この事故については紹介したよな?FLY FIRSTだ。マルチタスク能力を参照してくれ。)

また両方の操縦桿は繋がっているから、障害物を急旋回で回避するようなクリティカルな場面で機長と副操縦士が互いに逆方向にコントロールしちゃったりすると避けられたはずのものが避けられなくなっちゃうかもしれない。

それに、知ってるかな?航空事故があると事故調査委員会という機関がその事故の原因を究明するんだけど、その報告書にもちゃんと『事故発生時にコントロールを持っていたのは副操縦士である』と明記される。

そこで、コントロールの責任を持つ時に、その人が「I HAVE」って言う。またコントロールを渡す時は「YOU HAVE」って言うんだ。

「I HAVE」って言った瞬間からは自分の責任、そうやって頭を切り替えるんだ。

機長と副操縦士、右席と左席、どちらの責任でコントロールしているかって、みんなには意外じゃないかな?でも大事なことだから、覚えといてほしい。