深視力に関して質問です。

はじめまして。シンと申します。
いつもブログを読ませていただいております。
航空身体検査の深視力に関してお聞きしたいです。
先日、航大の2次試験を受けてきたのですが、深視力を測る試験で失敗をしてしまいました。
航空身体検査要領を見ると、深視力の部分については
不同視を呈するものについて、深視力が正常である場合は、適合とする。深視力検査の正常範囲は、次のとおりとする。
二杆法の場合は、5回平均値が30mm以内のもの
三杆法の場合は、5回平均値が20mm以内のもの
という記述のみで、あえて楽観的な捉え方をすれば、「不同視でなければ深視力については関与しない」とも受け取れると思うのですが、過去の航大受験者のブログ等をインターネット上で見ると、「深視力の検査ができなかった場合は不合格」という記述がほとんどでした。
結果発表まで待てばいいと言われればそうなのですが、不安な気持ちのやり場を見つけられず、コメントさせていただきました。
管理人様のご意見等をお伺いできればと思っています。
よろしくお願いいたします。
By シンさん
回答
シンさん、ご質問ありがとうございます。
先にお世話になっている眼科医の方がコメントをしてくれたので紹介します。
“両眼視機能の異常がないこと
シンさん
抜粋ですが、
身体検査基準は
航空業務に支障を来すおそれのある両眼視機能の異常がないこと。
であって
その所見の例として下記が上がっています。
不適合状態
2-1 斜視
2-2 不同視を呈するもの
2-3 輻湊・開散運動に異常が認められるもの
求められているのは、不同視ではないということではなく、両眼視機能に異常が無いということです。
不同視で無いことは必要条件ではあるけれど、十分条件では無いと思います。
また、不同視があっても、必ずしも両眼視機能が異常というわけでは無いので、あくまでも求められているのは、両眼視機能が正常ということなので、深視力が正常である場合は適合とするとなっているわけです。
両眼視機能の検査の1つとしての、深視力は遠近感の検査ですが、操縦をする上で遠近感がないというのは困るというのは、当然おわかりだと思います。
ただ、深視力は慣れもあると思いますので、何度か練習すると良くなるかもしれませんね。
深視力とは / 深視力メガネ研究会
眼科よりも眼鏡店で深視力計を持っているところは多いですから、一度練習させていただいたらどうでしょうか?” 息子をパイロットにしたい眼科医さんより
引用は以上ですが、僕よりも専門家の意見の方が参考になると思います。
その上で僕の考えを書いていきます。(といっても眼科医さんの話とほとんど同じことになりましたが)僕の経験上、深視力で航空身体検査に引っかかったという話は今のところ聞いたことがありません。
例によって僕も航空身体検査マニュアルを見てみましたが、『深視力』という項目があるわけではなく、あくまで『両眼視機能』の項目の一部に不同視はダメですよと書いてあり、不同視であっても深視力が正常ならOKですよと書いてあるように僕にも読めます。
じゃあ不同視の検査(暗い部屋でペンライトで両眼を見る検査なのかな?)で正常であれば、航空身体検査の合否としては深視力を図る必要もないのかな、という気がしますね。
僕も深視力の検査を昔行ったことがありますが、これは『両眼視機能の航空身体検査上の合否とは別にその人の深視力を把握しておきたい』ということになるのでしょうか。
であればここに異常が出れば入学試験としての合否には影響する可能性は大いにありますが、眼科医さんの紹介してくれたWEB Page(深視力とは)によると視機能に何らかの異常があって深視力が正常でない場合と、メガネなどの矯正でよくなる場合と、慣れによる場合があるようですね。
眼科医さんのコメントを踏まえて、今回の航空大学の試験においてどう判断されるかは僕にはわからないけれど、今回深視力の検査に失敗してしまった原因を探る上でも眼科医に相談してみるなり、メガネ屋さんでまずは検査をさせてもらってみて、次に取るべき行動を決めるのがいいのかなと思います。
不安なのはわかりますが、試験は一発勝負というわけではありません。
結果がどうであれ前向きに捉えて、次に繋げてやろうという気持ちでいるのがいいのかなと思います。