パイロットの生活に関する質問まとめ

2021-01-04

今回はパイロットの生活についての質問のまとめです。

イメージの通り、パイロットは家に帰れることが少なく、月の三分の一程度はフライト先のホテルに泊まっています。

翌月のスケジュールが月末に発表されて、それを見て「今月はきつそうだなー」とか、お気に入りのステイ先が入っていて喜んだりします。

また副操縦士にとっては一緒に飛ぶ機長が誰かというのが大きな関心で、厳しい人と当たるとしばらく憂鬱になることになります。

基本的にクルーはベースとなる空港を出てから、いくつかフライトをこなして、また地方や海外に泊まってまたベース空港に帰ってくるまでずっと一緒に行動します。

最近はアルコールが厳しくなってしまったのでほとんどなくなりましたが、昔はクルーみんなで地方の美味しい居酒屋で乾杯したり、なかなか楽しいものでした。

僕も昔はステイ先で小旅行をしたりしましたが、今は全く行かなくなりました。カフェでのんびりして、ジョギングをして、大体はお決まりのレストランで食事をしておしまいです。味気ないものですね。

またパイロットは年に2回『チェック』といって資格維持のための審査があって、これに不合格となると大変なことになるのでチェックの前にはみんな真剣に勉強するし、シミュレーターの審査では離陸後にいろんな故障が起こって出発空港に戻ってくる、なんてフライトを行うので様々なケースを想定してイメージトレーニングを行ったりします。これが結構辛い。

休みは一般の土日休みではありませんが、平日に休めるのは都心に住んでいる身には便利で、休日にどこへ行っても混んでいてうんざりする、なんてことがありません。

しかし子供と休みが合わせられないのは残念なところではあります。有給や希望休は年末年始を除いて自由に取ることができるので、長い休みをとって海外旅行に行く、なんてことも可能です。今はコロナでどこにも行けませんが。

みんな気になるであろう給料については具体的には書きませんので、気になる人は他の掲示板などで調べてみてください。

しかしパイロットの給料は確かに高給ですが、そんなに裕福な生活はできません。僕の実家は田舎で普通の家庭ですが、都心では家や物価が高いので暮らしぶりはそんなに変わりません。世田谷や広尾に住んでる富裕層をイメージする人もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。残念ながら。ただ、社割で飛行機が安く乗れるので海外旅行には行きやすいかもしれません。

つらつらと思いつくままに書いてしまいましたが、パイロットになりたい人も、その生活がどんななのかイメージするのが難しいと思います。

関連する質問を以下にまとめます。
ーーーー関連質問ーーーー
パイロットの勤務地について
パイロットの担当機種について
運休が続くとき パイロットのスケジュール