航空業界の現状について 2021/10

早速だけど緊急事態宣言が終わって、2021年10月4日現在のエアラインの現状を考えてみたいと思う。
まずは嬉しいニュース

ANA国内線予約、9月中旬から増加 10月分、緊急事態宣言解除前の10倍に

旅客の予約数が9月頭と末で10倍にも増えたらしい。
2021年10月の予約数はGoToをやっていた2020年の10月に比べて20%少ない程度。

僕もこの週末仕事をしていたのだけれど、お客さんはめちゃくちゃ増えた。
路線によるだろうけど、幹線では座席の9割近くは埋まっていた感じだ。

最近はずっと半分前後、人気のない路線ではもっとお客さんが少なかったので、急に飛行機が重くなって戸惑ってしまったほど。B737は重さによって着陸の感覚が結構変わるので、『そうそう、前はこういう感じだった。』と。そういえばコロナが流行ってお客さんが減ってすぐくらいは、客室乗務員が『最近はハードなランディングが多い』って言ってたくらい、操縦性が変わる。

話を戻すけど、会社にもよるが航空会社はその座席の7割前後が埋まれば黒字になるので、このペースが続けば少し安心できる。
ちなみにだけど、JALやANAの株価も上がっているようだ。

GoToの再開も検討されているようだし、今のところは先は明るい。

とはいえ国際線はまだまだ時間がかかりそうだし、感染者数の増加によってまた旅客数が落ち込んで、ということが起こるだろうし、大局的にはまだ航空業界にとって厳しい状況であることには変わりないと思う。

どの会社も銀行からお金を借りて凌いでいる状態だけど、返せる見込みがないとなってお金を貸してもらえなくなるとそのエアラインは潰れることになる。
ここ一年くらいが正念場なんじゃないのかと思う。

パイロットを目指す人、エアラインを志望している人は注視しておくべきだと思う。

余談だけど、エアラインが潰れるとは、過去にあったJALやSkymarkのように税金や民間の資金が注入されて、リストラや再建案をもって債務、つまり借金をチャラや大幅に減額してもらうケースと、エアアジアジャパンのように会社自体が消滅してしまうケースがある。

どっちがいいかは言わずもがなだけど、会社が残ったとしても大幅なリストラがあり得るし、いづれのケースでも余波により影響を受ける人は多いと思う。