浪人、留年、既卒やパイロットになるための年齢についての質問まとめ

2020-05-15

こちらでは浪人した場合にパイロット受験に対する影響、既卒で自社養成や航空大、自費でライセンスを取りに行くこと、またその年齢についての質問をまとめます。

まず浪人について。

浪人と留年は一年歳をとっているというところでは同じですが、その理由が浪人は明確であるのに対して、留年は目的があって留年したのか、または単にサボってしまって留年したのかで自社養成パイロット試験や航空大での面接で与える印象が変わることが大きく違うのかなと思います。

浪人して大学生になって目指す道は、まずは航空大か自社養成なのかなと思います。

そこで浪人したことがディスアドバンテージになってしまうかと不安になることは理解できますが、今の日本の社会では一浪程度では影響はほぼないと言っていいと思います。難関と呼ばれる自社養成パイロットの試験であっても、僕の感覚では同じです。
じゃあ2浪、3浪した場合はどうだろうか。

2浪からは一般的になんで?って思われるのかもしれませんが、理由があればそこまで悪くは見られないのかなと思います。

どうしても行きたい大学があって、そこに合格するために2浪もしました、って人がいたとして、それだけの熱意があったってことは評価できるし、要領やお勉強はストレートで通った人に比べて悪いのかもしれませんが、就職においてお勉強はそこまで重要ではありません。お医者さんとかは覚えることが膨大だろうし学力もそれだけ要求されるでしょうが、パイロットにおいてはそこまでって印象です。いやそれでもたくさん勉強しますよ。
だから「頭がいい」ってことより人間性、この人は信用に足る人物だなとか、この人と一緒に働きたいなというところの方が評価されると思います。

また大学卒業時点くらいでの年齢の差もそこまで気にしなくていいと僕は思います。

ストレートで新卒だと22歳で就職ですが、僕は大学院に行ったので24歳だったし、さらに1浪していれば25歳と、この辺の年齢で採用において差があったとは思えません。

物は言いようってわけではないのですが、仲のいい同期が入社式の後の自己紹介で、みんなの前で「自分はどうしても慶応の〇〇学部で勉強したかったから一浪してでも慶応に行きました」って言ってて、素直に立派だなぁと歓心したのを今も覚えています。

ちなみに、僕の後輩では2浪1留でさらに大学院にまで行って自社養成パイロットに受かった人がいます。

次に留年についても似たことが言えると思います。

留年して歳をとってしまったことよりも、どんな理由で留年をしたのか。それによっては面接時にプラスになることもあるでしょう。

逆に大学生活遊んでしまって留年したとしても、それでダメということではないでしょう。

就職活動なんだから、総合評価です。負い目があっても、それを補うべく努力をすれば取り返せると思います。

いずれにせよ自社養成は門が狭いのですが。

思うに、変な言い方ですが自社養成というのはたかだか就職活動なので、合格するのに実力はなおのこと、運や当たった面接官が良かったとか、そんなことが合否を分けてしまいます。もともとめちゃくちゃ不公平な試験だと思います。

実はパイロットになってからもそれは一緒で、「なんでこんな奴が」って人も自社養成で受かっているし、めちゃくちゃ厳しい教官を引くとか、チェックですぐに人を切るチェッカーに当たるとか、チェックの日の天候が悪いとか、そういうことが一生続きます。浪人くらい、留年くらい、と一歩引いて受験するくらいでいいんじゃないかと思います。
一方、航空大は自社養成よりも浪人や留年によるデメリットは少ないんじゃないかと思います。

こちらも面接がありますが、専門学校であるという性質を考えると、これまでの経歴や人格とかよりも現在の能力が合否を分けるのかなと思います。

自費でのライセンス留学はなおのことですね。

次に航空大や自社養成の試験を受けるために留年するか、一旦は就職して働きながら受験を続けるかどっちがいいのか。

これは人によって違うと思います。

パイロットへの志望度や、他に納得のできる就職先が決まっていること、リスクに対する許容度によってどうするかは変わるでしょう。

僕ならどうするかということであれば、身体検査が通ることの保証がないことや航空大も自社養成も針の穴を通るような難関であることを考慮して、働きながらパイロット受験を行うと思います。

それでも受からなければ、そのまま給料を貯めて自費でライセンス留学をするかを検討すればいいでしょう。

最後にパイロットになるための年齢についてですが、これは主に一旦就職してパイロットに再チャレンジしたい、という方が悩むところだと思いますが、難しいところです。

知り合いで、航空会社で別の部署で働いていて30歳で一発奮起、ライセンス留学に行って、帰ってきて32-33歳でパイロットとして航空会社に入った人がいます。これが僕の知る限り最年長ですが、何歳までならパイロットとして航空会社に入れるの?ということに明確な答えを出すのは不可能だと思います。その人次第ということでしょうが、かかる費用を考えると、歳をとるほどリスクが高くなると思います。しかし人生観は人それぞれだし、経済環境も人それぞれなので、よく考えて、自分の納得の行く決断をしていくしかないでしょう。

以上ですが、関連する質問を列記します。人によって状況も大きく異なるだろうし、気軽に相談してくれれば幸いです。

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